<27号 時代の変化と共に変わる、ようにみえるもの>

■昨日は大学4年生の就職支援で学内セミナーを開催しました。

いつもはイベントの開催がメインで、学生の悩みを聞いたり、
他の企業に学生を誘導したりしています。

今回は自分が今働いている就職支援の会社の採用で
学生に話をしていました。

■自分のスタンスとしては最初に簡単に会社の概要を説明します。

その後学生に質問をしてもらいます。

本当に簡単にしか説明していないので、質問はたくさんあります。

その際にどういう事から質問してくるのか?

それを見ています。

自分の想定としては、もっと詳しい一日の仕事スケジュールや大変な事、
仕事のやりがいやキャリアステップなど聞いてくるかな?と思っていました。

ただ福利厚生や休日について質問をする学生が多かったのです。

「有給は取れますか?」
「土日は完全に休みですか?」

まっさきにこういったことを質問してくる学生が多いのです。
自分の価値観としては、その前にもっと聞いてくることあるでしょ?
と思ってしまいます。

しかし今の時代はこれが普通になりつつあるのかもしれないです。

今の学生の「価値観」は変化しつつあります。

■「ワーク・ライフ・バランス」という言葉があるように、
仕事に命を懸け、必死に働くということを当たり前とする時代では
なくなってきたのです。

ちなみに「ワーク・ライフ・バランス」とは
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、
仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、
子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」
ことです。

ライフスタイルが変化するとともに仕事に対する思いは変わってきているのでしょうか。

「将来の夢は~です」
「働くことを通してこんなことを実現したいです!」
「将来はこんな仕事をして社会に貢献したいです!」

こういったことを聞くことは少なくなりました。

ではそれは働くモチベーションが低くなっているという個人の問題なのでしょうか?

そうは思いません。

一人ずつしっかりと話を聞いていくとみんないい子です。

ただ考えていない、というような気がするのです。

■それはもしかしたら、「働く意義やその結果の自己実現」を
・イメージできない
・想像できない
・考える材料、きっかけ、環境がない
・聞ける人がいない
・教えてくれる人がいない
・仲間同士とそういった会話をしない

だからなのではないでしょうか?

つまり考える機会や環境がないということです。

そしてその前提として、
・自分の価値をわかっていない、認識していない・・・
・自分一人がガンバらなくても他のできる人がやればいい・・・
・自分に自信がない・・・
・自分のことを好きと言えない・・・

こういったことがあるのではないでしょうか?

何をしたいか、したらよいのかわからない・・・
考えたこともない、考える機会がない、きっかけがない・・・

つまり自己概念が形成されていないのです。

■自己概念とは、
自分がもっている
「自分自身についての見方、考え方」で
さらには
「他者、社会、環境に対する見方」です。

何かの体験をした際に、その事柄について自分がどう思うのかということです。

自分が物事をどう捉えているのかということを知っているかということです。

普段はつかわない概念ですが、キャリアカウンセリングの際によく使うものです。

就職活動の際によくやる自己分析もこの自己概念を知るための手段です。

つまりまとめるとまだまだ自己分析が甘いということにつきるのですが、
就活を始めたと同時に自己分析を始めるのが一般的ではあるし、
そんな短期間でわかるものでもないです。

■すぐには答えがでるものでもないし、
こうしたら~というものがあるわけでもないです。

だから少しづつ、関わった人から伝えていきたいと思うのです。

今は就活中の学生と触れ合うことが多いので学生に対して。

その後はもっと自分自身に気づいていない人のサポートをしていきたいと思っています。

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