先日、山梨の大学で学内セミナーを運営している際に
人事担当者が学生に話している言葉で印象に残っている
ものがあります。
それは、
「人生はOJTである」
という言葉です。
■その学生はゼミで戦略論や企画の勉強を
しているのです。
そこで学んだことを活かしてみたい、
そんな仕事はないか?ということで話を聞きに来ていました。
そんな学生と話をしている際に人事担当者が言っていたのです。
「どんなに座学で勉強したことや、
本を読んで知識になったことでも、
実施にやってみなければわからない。
最初の導入は興味のあることから入るのは構わない。
ただ現場で過ごすうちに、
本当にやりたかった事と違うと感じることもある。
また逆に、最初は修行のつもりで行っていた業務が
とても面白く、その分野をもっと極めたいと思うかもしれない。
現場では本当に何があるかわからない。
だからこそ現場に出てみないとわからないことがある。
現場で学ぶことはたくさんある。
だからこそ仕事というくくりだけでなく、
「人生はOJTである」のだ」と。
■OJTの意味を調べてみると、
OJTとは、
「職場の上司や先輩が、
部下や後輩に対し具体的な仕事を与えて、
その仕事を通して、仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを
意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって
全体的な業務処理能力や力量を育成する活動である。」
ウィキペディア引用
OJTの本来の意味は、仕事における実戦というものかもしれない。
しかしこのOJTの成果が、
「実務の中で仕事を覚える」ことにより
「OJTの成果が仕事の成果になる」
ということだとすると、何も仕事に限る必要はないと思う。
『人生の中で充実した人生の過ごし方を覚える』ことにより
『OJTの成果が人生の豊かさという成果になる』ことがあるのだ。
とすると、
人生のOJTとは、
『人生の上司や先輩が、
部下や後輩に対し具体的な課題を与えて、
その課題を通して、人生に必要な知識・技術・技能・態度などを
意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって
充実した日々を過ごすための行動、人生の意義を育成する活動である。』
と言えるのではないでしょうか?
■OJTもそうですが、最初から一人で何かを覚える、成果を出す
というのは本当に難しいことです。
だからこそ指導者となる先輩の役割は重要です。
先輩に指導力がなかったらその後輩の可能性の芽を摘んでしまう
ことになるのです。
だからこそ特に
「人生の先輩」
となる人はしっかりと見極める
必要があるでしょう。
その際に選ぶポイントとしては、
「その分野における専門家であること」
「どういった視点で物事や人生を捉えているのかがわかる人」
「意図的・計画的・継続機支援が出来る人」
といったことが考えられます。
皆さんの周りにはこのような人生の先輩はいるでしょうか?