<70号 人生はOJTである>

先日、山梨の大学で学内セミナーを運営している際に
人事担当者が学生に話している言葉で印象に残っている
ものがあります。

それは、

「人生はOJTである」

という言葉です。

■その学生はゼミで戦略論や企画の勉強を
しているのです。

そこで学んだことを活かしてみたい、
そんな仕事はないか?ということで話を聞きに来ていました。

そんな学生と話をしている際に人事担当者が言っていたのです。

「どんなに座学で勉強したことや、
本を読んで知識になったことでも、
実施にやってみなければわからない。

最初の導入は興味のあることから入るのは構わない。

ただ現場で過ごすうちに、
本当にやりたかった事と違うと感じることもある。

また逆に、最初は修行のつもりで行っていた業務が
とても面白く、その分野をもっと極めたいと思うかもしれない。

現場では本当に何があるかわからない。

だからこそ現場に出てみないとわからないことがある。

現場で学ぶことはたくさんある。

だからこそ仕事というくくりだけでなく、

「人生はOJTである」のだ」と。

■OJTの意味を調べてみると、

OJTとは、
「職場の上司や先輩が、
部下や後輩に対し具体的な仕事を与えて、
その仕事を通して、仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを
意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって
全体的な業務処理能力や力量を育成する活動である。」

ウィキペディア引用

OJTの本来の意味は、仕事における実戦というものかもしれない。

しかしこのOJTの成果が、

「実務の中で仕事を覚える」ことにより

「OJTの成果が仕事の成果になる」

ということだとすると、何も仕事に限る必要はないと思う。

『人生の中で充実した人生の過ごし方を覚える』ことにより

『OJTの成果が人生の豊かさという成果になる』ことがあるのだ。

とすると、

人生のOJTとは、

『人生の上司や先輩が、
部下や後輩に対し具体的な課題を与えて、

その課題を通して、人生に必要な知識・技術・技能・態度などを
意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって
充実した日々を過ごすための行動、人生の意義を育成する活動である。』

と言えるのではないでしょうか?

■OJTもそうですが、最初から一人で何かを覚える、成果を出す

というのは本当に難しいことです。

だからこそ指導者となる先輩の役割は重要です。

先輩に指導力がなかったらその後輩の可能性の芽を摘んでしまう
ことになるのです。

だからこそ特に

「人生の先輩」

となる人はしっかりと見極める
必要があるでしょう。

その際に選ぶポイントとしては、

「その分野における専門家であること」

「どういった視点で物事や人生を捉えているのかがわかる人」

「意図的・計画的・継続機支援が出来る人」

といったことが考えられます。

皆さんの周りにはこのような人生の先輩はいるでしょうか?

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