先日、日本マンパワーが主催する
キャリアカウンセラーの二次対策セミナーに
参加してきました。
そこでは、前々回の試験に合格した人が4人いて、
それぞれの勉強方法や取り組みを発表してくれました。
二次試験の内容は実技試験です。
10分間でクライエントの人と最初の面談を行い、
その後、審査官から口頭審問を受けるという内容です。
■最初にこのセミナーに参加した際は、
二次試験に受かるための対策やノウハウを教えて
もらえるのかと思っていました。
しかしそうではないことに気が付いたのです。
なぜなら4人には共通する部分もあるものの、
「何をすれば絶対に合格する」というものは
ないからなのです。
試験についても、「正解なき試験」と言われているのです。
■よくよく考えてみれば、キャリアカウンセリングに
一定の形式というものはありません。
大まかな雛形というものはあります。
ただ相談に来るクライエントは千差万別。
たとえ同じ内容の相談だったとしても、
根本にある考え方が違えばそれは違う内容なのです。
人間にまったく同じ人間がいないように、
相談内容にもまったく同じ内容というものはないのです。
だからこそ、○○をすれば絶対に受かるという
基準は存在しないのです。
今は試験だからどうすれば受かるのか、
という視点で考えているが、
ゴールは試験合格ではなく、いかにして
キャリアカウンセリングが出来るようになるのか
ということです。
その視点が抜けてしまうと、
試験に受かるための勉強という本質からずれてしまう
行動を取ることになるのです。
■試験勉強は試験に受かってナンボ、という声もあります。
これは事実その通りだと思います。
いかに実践で使える知識、技術だけを勉強していても、
試験に合格しなければそもそも実践の場に立つことさえ
できないのです。
しかし、短期的な視点のみでは本当に大切なものを
見失ってしまう可能性もあるのです。
そこで重要なのは、
「質×量」
だと思うのです。
■特に実技試験は、いかにロールプレイング(RP)を
やり実践するかということが重要になります。
つまりいかに「量」をこなすかということです。
しかし、ただ回数をこなせばいいということでもありません。
そのRPに自分の軸はあるのかということです。
自分が得意とする軸を中心としたRPが
出来ているのか。
自分が苦手とする部分を改善するRPが出来ているのか。
自分らしさという軸をもったRP、
つまり「質」の伴ったRPであるのかということです。
■「量」と「質」は
どちらが正しいということではありません。
どちらも正しく、どちらも必要なのです。
それをしっかりと意識しながら、
自分は今、「量」について勉強しているのか、
それとも「質」について勉強しているのかを
認識して学ぶことが必要なのです。
■今回、合格者4名の話を聞くことでそう感じました。
ただ、もしこの話を聞かずに、
ネットで二次対策の情報を検索していたら
このことには気づかなかったと思います。
素人知識で何かをしようと思うと
あらぬ方向へ進んでしまうことがあります。
そのため、
何かを始めるには、
「正しい人」から
「正しい情報」を得ることも重要なことなのです。