<134号 自分の枠を狭めているかもしれませんよ?>

本日もまた昨日に引き続き、

「言葉集め」からの派生した内容です。

「無用の用」

という言葉からの気づきです。

■「無用の用」

とは、

「役に立たないように見えるものでも、
かえって役に立つこともある。

この世に無用なものは存在しないという教え。」

出典:故事ことわざ辞典

「無用の用」からすると、

一見無駄に思えるようなことでも、
無駄なんてことはないのです。

そう思うと、
今取り組んでいる事に確信が持てなくても
頑張れる気がしますね。

■また、それに関連して、
本を読んでのご紹介。

タイトルは、

「アウトプットのスイッチ」

この本の作者は、

アートディレクター、水野学氏。
国内外の広告賞を多数受賞され、

NTTドコモ「iD」、「東京ミッドタウン」、
熊本県のキャラクター「くまモン」他、

数々のプロジェクトを手がけているのです。

その中でも、
水野氏と生物学者である福岡伸一氏との
対談を引用しながらご紹介したいと思います。

■福岡氏は、自然界の生き物について、
———————————————————–

まずはいろんな機能が手当たり次第、
ごちゃごちゃ作り出されたんですよね。

急場しのぎその時々で機能を組み合わせて使ってみて、
たまたま便利だったものが生き残って、現在に至った。

その時間がとてつもなく長いために、
試行錯誤の期間に失われてしまったものが
あまりにも多いのです。

結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
デザインされていたように見えますが、

それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
つないでいるからそう見えるだけです。
———————————————————–

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何かを目指して、それに向かっていくと、
それは結局チープなものにしかならないと
思うんですよね。

効率優先とか、最短解みたいに見えるけれども、
それは本当の解ではない。

「今からあの地点に行くためにどうしたらいいか」
というとき、人間が持つ想像力って
たいしたことないと思うんです。

むしろ、いろいろあれこれやっているうちに、
なんとなくいろんなことがつながってきたり、

思いもよらなかったところに関係性が生まれて、
だんだん、いろいろなことが出てくる。

だいぶ時間が経ったある時点から逆に見ると、
ああ、なるほどと、いろんなものがつながっていって、
それは非常におもしろいものだというふうになる。

だから、設計したんじゃなくて
発生してきたものが本当の解なのですが、

あとから見ると、あたかも
設計されているように見えるものというのが、
実はかっこいいと思うんですよね。
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■これもまさに

「無用の用」を表現した
秀逸な文章ですね。

普段自分がベストだと思っている方法は、
小さな枠の中のものであって、

所詮は自分の貧相な創造力の
のもの(笑)

そうであるならば、
自分の興味のあることは、

何事もトライしていいかな~
と思えるものです。

下手に自分の

「想像力」

つまり、
「自分の知識内にある事をもとにして
心に思いをえがく力」

だけを信じるのではなく、

「創造力」

つまり、
「現在存在しないものを新たにつくり出す力」

に磨きをかけていくために、
積極的に気になることに時間をかけていきたいと
思うのです。

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