「物事は常日頃から本番を意識して練習し、
本番では練習でやってきたことを
生かすように努めるべきである」
そういう言葉を聞いたことはないでしょうか?
全くもってその通りだと思います。
本番を意識して練習するからこそ、
本気で取り組むことができ、
得るものも大きいでしょう。
また、練習で多くを習得するからこそ
本番では練習にやってきたことを
行えばよいのです。
■ただ一方で、
「練習ではうまくいくのに
本番になるといつもの力が発揮できない」
という経験をされた方も多いと思います。
実際にいま、
私(神田)は近しいことを感じています(笑)
ここ最近何度か書いていますが、
キャリアカウンセリングの資格取得に
向けて勉強しています。
このキャリアカウンセリングが
なかなか自分の思うとおりに出来ない
のです。
リラックスした雰囲気ならば
スムーズにできることもありますが、
少し本番を意識すると
固くなってしまい、
ぎこちないカウンセリングに
なってしまうのです。
■「練習は本番のように、
本番は練習のように」
この言葉自体は、
色々な指導の現場で使われていることと思います。
「練習は本番を意識してやりなさい。
そして本番は練習を思い出してやりなさい」
これは正しい考え方だと思います。
ただ
「本番で練習通りやる」
ということが、いかに難しいことか・・・
そこの所をきちんと教えてあげられないと、
いざ本番になった時、
力を発揮出来ない人達が多いのではないか
と思うのです。
■体操の森末慎二さんが、
以前とある番組の中で、
「練習は本番のように、
本番は本番のように」
という発言をしていました。
「本番を意識した練習をするのは当然。
ただし、本番は本番で、
練習通りいくものでは絶対にない。
だからこそ、
本番は本番用のメンタルで臨むのだ」
要約するとこんな内容でしょうか。
こうなってくると、大事なのは、
「本番の時に自分がどういう状態になるか」
ということを把握しておくこと。
そしてそのために必要なのは、
「本番経験」
の数となるでしょう。
■今、私(神田)は、
キャリアカウンセラーの資格取得に向けて
日々勉強しています。
試験本番までに自分のスキルを磨くと同時に、
試験本番に全力の自分が出せるように練習しています。
ただ最近、
キャリアカウンセラーの本番は、
試験当日ではないと思うのです。
もちろん、資格試験である以上、
試験当日は本番であります。
ただ私にとっては、資格を取った後に、
クライエントと関わることが本当の本番だと思うのです。
まさに日常のカウンセリングが本番であるのです。
それはつまり、
「毎日、毎回が本番である」
ということ。
よりハードルが高くなってますね(笑)
ただ、クライエントの人生を左右する
可能性があるキャリアカウンセリングです。
正しいスキルと適性が求められる資格です。
だからこそ、生涯にわたって活かしていきたいのです。
今は目の前の資格試験に受かりたい一心ですが、
本当の目的を考えると
今の自分の精一杯をプロに評価してもらいたい、
そんな気持ちでもあるのです。
必要以上に焦ることなく、
今の自分の実力を発揮する。
ただそれだけを心がけ、
試験に臨みたいものです。