<150号 毎日が本番である>

「物事は常日頃から本番を意識して練習し、

本番では練習でやってきたことを

生かすように努めるべきである」

そういう言葉を聞いたことはないでしょうか?

全くもってその通りだと思います。

本番を意識して練習するからこそ、
本気で取り組むことができ、
得るものも大きいでしょう。

また、練習で多くを習得するからこそ
本番では練習にやってきたことを
行えばよいのです。

■ただ一方で、

「練習ではうまくいくのに

本番になるといつもの力が発揮できない」

という経験をされた方も多いと思います。

実際にいま、
私(神田)は近しいことを感じています(笑)

ここ最近何度か書いていますが、
キャリアカウンセリングの資格取得に
向けて勉強しています。

このキャリアカウンセリングが
なかなか自分の思うとおりに出来ない
のです。

リラックスした雰囲気ならば
スムーズにできることもありますが、

少し本番を意識すると
固くなってしまい、
ぎこちないカウンセリングに
なってしまうのです。

■「練習は本番のように、

本番は練習のように」

この言葉自体は、
色々な指導の現場で使われていることと思います。

「練習は本番を意識してやりなさい。

そして本番は練習を思い出してやりなさい」

これは正しい考え方だと思います。

ただ

「本番で練習通りやる」

ということが、いかに難しいことか・・・

そこの所をきちんと教えてあげられないと、
いざ本番になった時、

力を発揮出来ない人達が多いのではないか
と思うのです。

■体操の森末慎二さんが、
以前とある番組の中で、

「練習は本番のように、

本番は本番のように」

という発言をしていました。

「本番を意識した練習をするのは当然。

ただし、本番は本番で、
練習通りいくものでは絶対にない。

だからこそ、
本番は本番用のメンタルで臨むのだ」

要約するとこんな内容でしょうか。

こうなってくると、大事なのは、

「本番の時に自分がどういう状態になるか」

ということを把握しておくこと。

そしてそのために必要なのは、

「本番経験」

の数となるでしょう。

■今、私(神田)は、
キャリアカウンセラーの資格取得に向けて
日々勉強しています。

試験本番までに自分のスキルを磨くと同時に、

試験本番に全力の自分が出せるように練習しています。

ただ最近、
キャリアカウンセラーの本番は、
試験当日ではないと思うのです。

もちろん、資格試験である以上、
試験当日は本番であります。

ただ私にとっては、資格を取った後に、
クライエントと関わることが本当の本番だと思うのです。

まさに日常のカウンセリングが本番であるのです。

それはつまり、

「毎日、毎回が本番である」

ということ。

よりハードルが高くなってますね(笑)

ただ、クライエントの人生を左右する
可能性があるキャリアカウンセリングです。

正しいスキルと適性が求められる資格です。

だからこそ、生涯にわたって活かしていきたいのです。

今は目の前の資格試験に受かりたい一心ですが、
本当の目的を考えると
今の自分の精一杯をプロに評価してもらいたい、

そんな気持ちでもあるのです。

必要以上に焦ることなく、
今の自分の実力を発揮する。

ただそれだけを心がけ、
試験に臨みたいものです。

かんだみちお: