頭で考えると、
とてもうまいビジネスなのかもしれない。
理屈でとらえると、
とてもいい機会なのかもしれない。
しかし心では納得していない。
何かがしっくりこない。
それはいったい何だろうか?
それを考えてみたのです。
■本日とあるビジネスの説明会に参加してきました。
リゾート会員権を扱うビジネスで、
ニーズも成長性もあるように思えます。
100人くらいが参加していたのですが、
大体の人がその場で申し込んでいたようでした。
ただ、自分はその場では申し込みませんでした。
冒頭にも書いたのですが、
本当に今後需要がありそうなビジネスでした。
旅行をし、楽しむことが仕事になる
という面白そうなものでした。
ただ、自分にとっては違うのです。
その一つの理由が
「10年後の自分のあり方」
というものです。
■もし今自分がこの会員制の販売ビジネスをやり
ある程度うまくいき、
月に数回旅行に行きながら、
見分と見識を広め
自分の人生を満喫し
将来の資産形成ができたとしましょう。
それはそれでとても充実した人生を
過ごしていることでしょう。
そんな数カ月~数年後の姿はイメージできるのです。
ただ、それが10年後となるとどうでしょう?
私はどんな人間になっているでしょうか?
・その延長線上で生きているのでしょうか?
・人としてどのくらい成長しているでしょうか?
・人間的な魅力はどのくらいになっているでしょうか?
・仕事に対する自信はどのくらい持っているでしょうか?
・内側からにじみ出る英知はどの程度身についているでしょうか?
・自分の人生を歩んでいると胸をはって言えるのでしょうか?
・もし会社がなくなっても生きていけるだけの実力は
ついているのでしょうか?
・本当にやりたいことをやっているのでしょうか?
そう考えた時、
「違うかもしれない」
そう思ったのです。
■確かに儲かるビジネスなのかもしれないです。
ただ、これから10年間
そのビジネスに時間を投下した場合と、
今までのように本を読み、文章を書き、対人支援を行い、
ゼロから自分だけのオリジナルビジネスを立ち上げる
ための時間を投下した場合に
どちらが人としての深みがあるでしょうか?
私にとっては、
後者のほうが、魅力的な人間であるように思えるのです。
華やかな生活ではないかもしれない。
旅行なんて行かないのかもしれない。
苦しむ時間が長く、自問自答の毎日かもしれない。
ただその苦しい人生の方が、
乗り越えた後の自分の姿が魅力的に思えるのです。
そんな生き方に惹かれるのです。
■本当に面倒な自分だと思います(笑)
ビジネスで成功するには甘いと思います。
だけどその自分をよしとするように思える
ようになったのです。
短期的な享受を求めるのではなく、
長期的な視点で得られるものを重要視できる、
そんな心境になれたのです。
だから今がつらく、ダメで苦しくてもいいのです。
10年後に求める自分の姿があるからいいのです。
そのための努力の過程が今なのです。
今がつらいのは当然で、
その状況があるからこそ
将来に綺麗な花が咲くのです。
■そんな自分の時間軸を再認識できた
一日だったのです。
どんな体験であっても
自分の糧にできる
そんなマインドを訓練する毎日です。