350道 つまらない飲み会に参加した時、あなたの真価が問われる

皆さんは、埋没費用(サンクコスト)をご存知ですか?

埋没費用とは、
「事業や行為に投下した資金・労力のうち、
事業や行為の撤退・縮小・中止によっても戻って来ない投下資金
または投下した労力をいう」
(ウィキペディアより引用)

■この説明だけだとわかりずらいので、
例をご紹介します。

2時間の映画のチケットを1800円で購入したとします。
映画館に入場し、映画を見始めました。

10分後に映画が余りにもつまらないことが判明した場合に、

「映画を見続けるべき」か、

「途中で映画館を退出して、
残りの時間を有効に使うべき」

かが問題となるのです。

・映画を見続けた場合:
チケット代1800円と上映時間の2時間を失う。

・映画を見るのを途中で止めた場合:
チケット代1800円と退出までの上映時間の10分間は失うが、
残った時間の1時間50分を有効に使うことができる。

この場合、チケット代1800円とつまらないと感じるまでの10分が
埋没費用です。

この埋没費用は、上記のどちらの選択肢を選んだとしても
回収できない費用です。

したがって、時間を浪費してまで、
つまらないと感じる映画を見続けることは
経済学的に合理的な選択ではないとなります。

つまり、
途中で退出して残りの時間を有効に使うことが
経済学的に合理的な選択となります。

しかし、多くの人は

「払った1800円がもったいない。元を取らなければ」

などと考え、つまらない映画を見続けることによって
時間を浪費してしまいがちであるのです。

■なぜこんな例まで出して埋没費用の説明を
したかというと、

先日飲み会があったときに、
あまりにもその場が面白くなかったという
経験をしたのです(笑)

その際に、

「費用5千円を支払ったのだから最後までいないともったいない」

と思うと共に、

「つまらない時間だから早く帰って読書でもしたい」

という気持ちにもなったのです。

その際にふと「埋没費用」ということを
思い出したのでこうして書いているのです。

■皆さんならどうしますか?

「つまらない飲み会でも、帰りの電車で以外な共通点が見つかり、
仲良くなるかもしれない」から最後まで残りますか?

それとも「急用ができた~」
といって早々に切り上げて帰りますか?

自分でその場を頑張って盛り上げますか?

スマホで時間をつぶしますか?

ちなみに私は、最初の一時間で
できるだけ飲んで食べて帰りました(笑)

■何が正解かはないと思います。

その会の雰囲気や、主催者との関係性など
様々な要因があると思います。

一人で参加しているのか、
友人と参加しているのかでも変わってきます。

ただ、人は合理的な判断だけで動くのではない
ということをしみじみ考えたのです。

人生いろいろ、飲み会もいろいろ。

そんな悟りです(笑)

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