私は個人で仕事をしているため、
割と自由に時間を使えます。
ただ、
「本当の自由って何だろう?」
と考えることがあります。
■自由な時間は自分が好きなことが何でもできます。
それはそれでいいです。
ただ、一方で生活するための費用を稼がなければなりません。
それも自由にやっていいですよ~となった場合、
何をしますか?
何でもってお金を稼ぎますか?
個人でビジネスをする際に、どの分野で
だれを対象に、どんな商品で行いますか?
それさえ全く自由にやるとなると、
何から決めてよいのかわからなくなるのです。
矛盾しているようですが、
「自由すぎて何をしていいのかわからない」
そんな現象が起こるのです。
■だから
「この期間で、この費用で、
〇〇をしなければならない」
という制約というものは、
ある意味とてもありがたいのです。
その制限があるから、
その中でできることをやれるのです。
範囲を狭めてくれているからこそ、
その中で考えやアイデアを出せばいいのです。
■組織に属していると、
その組織が故の制約があると思います。
多くの人は
「もっと予算があれば」
「もっと人手があれば」
「もっとシステムの効率よければ」
等々の要望があると思います。
ただ、その制約がある状態というのは
見方を変えると、ある意味とても幸せなことでもあるのです。
その制約の中でできることを
精一杯やればよいのですから。
前提条件があるだけ
やりやすいともいえるのです。
■こんな格言があります。
圧力がなければ、ダイヤモンドは生まれない。
No pressure, no diamonds.
トーマス・カーライル(英国の思想家、歴史家 / 1795~1881)
この格言からわかるように、
素晴らしいダイヤモンドは、
圧力という外部の力があるからこそ
できあがるものなのです。
人間のパフォーマンスも、
制限という圧力があってこそ
最高の出来栄えを発揮するのではないでしょうか。
■これはずっと組織にいる人には
わからないことかもしれません。
ただ、一度組織の外にでて、
一人で何かをやってみようと思ったからこそ
気づくことなのです。
「自由」と「制限」
どちらも一長一短あるのですが、
その両方を享受できるのがベストですよね。