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なぜ僕は世界遺産を旅行しているのか?
今、私の趣味の一つに世界遺産めぐりがあります。
それはただ単に旅行がしたいだけ、
気晴らしがしたいだけではないのです。
それならば他に手頃な場所はたくさんある のです。
ではなぜ、世界遺産なのか?
ふと考えた時、
その答えは、京都の二条城の中にいけてあった
花をみて思ったのです。
そこには、
「時をいける」
という文字が書いてありました。
時をいける
「時をいける」
という言葉にすごく感じるものがあって、
それはつまり、時の経過をカタチにした
という意味であって、
今という時を生きる我々に
伝えたい何かがあるのだと思う。
国宝として、
国をあげて守っていく価値があると
認められた世界遺産には、
時間を超えた価値というものを
感じさせられるのです。
歴史を感じる、というか、
自分が想像もできないほどの
大きな時の流れの一部分の中で
生かされているに過ぎない
ちっぽけな存在である
ということを考えさせられるのです。
時間軸の捉え方
それは、言い換えると
時間軸をどう捉えるかということになると思う。
何百年もの時を超えて存在している自然、建造物です。
時というか、期間というか、自然というか、
人間の力が及ばないものが作り上げている
美しさ、影響力、圧倒性がそこはあるのです。
それが「世界遺産」だと思うのです。
人間の一生は今のところ
長くとも100年前後だと思います。
我々にとっては長い年月でありますが、
自然界からするとほんの一部分でしかないのです。
そんな長い歴史における「今」に
どれだけの価値があるのでしょうか?
今、多くの人が悩んでいたり、苦しんでいることは
数週間、数年レベルのものだと思います。
言い方に語弊があるかもしれませんが、
そんな数週間も数年も同じではないでしょうか?
誤差のレベルでしかないのです。
人生100年のうちの数か月、数年って
そんなに長い期間ですか?
人間の一生からみても一割にも満たない
期間でしかないですよね?
そんな短い期間である今を
もがき苦しんだとしてもそれは大したことでは
ないのです。
ほんの些細なことでしかないのです。
人生なるようになるさ
だから今がつらく、苦しいとしても
あまり気にしないほうがいいのです。
気を大きくもって
「人生こんなもんだよね。
なるようになるさ」
そんな風に捉えてみるのも
ありだと思うのです。
これは決して今という時間を粗末にする
という意味ではありませんよ。
大きな時間軸で人生をとらえた時の
一つの考え方ということですから。
世界遺産の魅力
それを感じさせてくれるのが、
「世界遺産」
だと思うのです。
大いなる時間のなかにたたずんできた
圧倒的存在感を放つものだからこそ
感じさせることができるものがあるのです。
それは「時間」だけでなく、
「趣がある」
「風情がある」
そんな日本人ならではの感性に響く美が
あるのです。
または、気が付いていないけれど、
今の日本をつくってきてくれた
過去の先人たちへの感謝があるのかも
しれまんね。
「時間」「美」「感謝」
それが世界遺産の魅力なのです。
そんな風に感じさせる
「感性を磨く」
場所が世界遺産なのです。
近場の景色だけでなく、
たまには全国の世界遺産を訪れてみることを
お勧めします。