『寄付』をする
と聞くとどのようなことをイメージするでしょうか?
きっと、
街頭での募金や
特定の団体にお金を贈る、
というものだと思います。
いずれにせよ、
「お金」
を贈るものです。
でも、寄付とは「お金だけ」でもない
ということを知ったのです。
それが
「アイデアを寄付する」
ということです。
Contents
多様な価値観が集うことで新たなアイデアが生まれる
先日、とあるNPO団体が開催する
ワークショップに参加してきました。
困難な状況にある子どもたちを支援する団体です。
その団体ではシリア・ヨルダンで
教育を提供しているのですが、
受け持っている授業やクラスでは
いろいろな課題を抱えています。
例えば、
・授業が始まっても席につかない
・ヒートアップすると手がでる
・ルールを守れない
・将来のビジョンが持てない
・人の気持ちが理解できない
などなど多様です。
それらを解決するために
スタッフの方々はいろいろと取り組んできたのですが、
自分たちだけでできることには限界もあると
参加者の知恵や力を借りたい
という趣旨でワークショップが開催されたのです。
30人くらいの参加者が6テーマに分かれて
話し合いを行ったのですが、
いろいろな意見がでてきて
新しい視点での気づきがあったり、
すぐに現地でも活かせるものもあり、
主催者の人も喜んでいました。
そこで改めて思ったのです。
「『寄付』というのはお金だけでなく、
アイデアを提供するということでも成り立つ」
のだということを。
アイデアの寄付はこれから大きく育てることができる
お金を寄付するということは
寄付したときが最頂点です。
寄付したときが最も高い金額であり、
その後は使用すればお金は減っていきます。
もちろん、お金とはそういうものなので
それ自体には何の問題もありません。
でも、アイデアの寄付は
「これから育っていくもの」
なのです。
アイデアの寄付をした時点ではもっとも低レベルです。
それは未だ仮説でしかないからです。
そのアイデアを実践してみて試してみて
より改善していくことでブラッシュアップするのです。
つまりこれから素晴らしいものに育てていくことで
より大きなものになる可能性を秘めているのです。
また、お金を寄付することについては
年代や状況によって難しい場合もあります。
でもアイデアの寄付ならば
誰にでも提供することができるのです。
誰でもできる、そして一緒に育てていく
「アイデアの寄付」
ってとても素敵だと思いませんか?
多くの貢献の方法を知ることはあなたの人生を豊かにする
人はなぜ『寄付』をするのか?
その一つの理由としては
「貢献感を得るため」
だと思っています。
「自分は誰かの役にたっている」
ということで
つながりや連帯感を感じて、
社会や世界に貢献している実感を得ることが
大きいと思うのです。
そういう意味でいうと
働くということもある種の貢献です。
会社で働く人々が会社に貢献する際も、
・直接売り上げに貢献することもあれば、
・働くスタッフをサポートすることで貢献することもあれば、
・いるだけでほっこりするなど存在で貢献すること
などがあるでしょう。
それ以外にもたくさん貢献する方法はあるものです。
そんな貢献の一つの手段が『寄付』であって、
その『寄付』にもいろいろな方法があるのです。
なのでもっとも自分に適したかたちでの
『寄付』をみつけることで、
より大きな「貢献」へとつながっていき、
その結果として、
より人生を充実させることができるのではないでしょうか。