1297道 どんなに発信者が100%の情報を伝えても、受信者の状況次第で50%しか伝わらないもの

受信者側に任せる

転職者向けの模擬面接を行っているのですが
ここ何件かの面談において

「私自身が物足りなさ」

を感じてしまっています。

なぜだろう?と考えたときにその原因に
思い当たるものがありました。

そしてこれは、ちょうど今の時期に

「先輩社員が新入社員に教育をする際に感じる
イライラやモヤモヤと同じ現象」

であろうと思うので
ここで共有したいと思います。

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常に全力で100%を伝えたい発信者

私は仕事が好きなので
常に全力で仕事に取り組みたいタイプです。

そのため、模擬面接においても、

「転職希望者の方が受かるように
持っている情報やテクニックはできるだけ伝えたい」

と思います。

なので、模擬面接をする際には
良い面、改良したほうがよい面などなど
たくさんフィードバックします。

これは私の仕事に対する基準をもとにした
関わり方であります。

そのため、

「相手がどのくらい求めているのか」

ということはあまり考慮せずに
私がよしとする基準をもとに仕事をします。

これは新入社員に仕事を教える先輩社員も
同じではないでしょうか。

仕事ができる先輩が
仕事ができるようになるために必要なことを
新入社員に教えていきます。

その際には、先輩社員の基準にて
知識や仕組みややり方を教えていきます。

100%の全力かどうかは人それぞれでしょうが、
先輩の基準をもとに教えていくことでしょう。

能力・意欲・価値観に左右される受信者の状況

ここで問題なのが、

「どんなに私や先輩が100%の熱量、情報量で
伝える、教えたとしても、

転職者、新入社員のスタンスによって
受け取る情報には差がでてくるもの」

ということです。

発信者が提供した情報がどれだけ伝わるかは

「受信者の能力・意欲・価値観に左右される」

のです。

つまり、模擬面接において
私がどんなに全力で伝えたとしても、

転職希望者の方の意欲や準備によって
その効果や価値度合いは変わります。

しっかりと強みや転職理由、志望動機を考え
紙に書いてみて模擬面接に挑む人と、

言いたいことを頭の中で何となくイメージして
そこから模擬面接に挑む人では、

私が同じ情報量のアドバイスをしたとしても
受け取る度合いは全く違ってくるのです。

個人的な印象としては、

しっかり準備した人へのフィードバックは
80%以上は伝わっていて、

準備不足の人へのフィードバックは
50%以下しか伝わっていないだろうと思うものです。

そしてこれは
先輩と新入社員の教育や指導においても同様です。

新入社員のモチベーションや仕事に対する情熱度合い、
今までの環境や価値観などなどによって、

しっかりと指導を受け止め成長しようと思う人と、
何となく聞いて自分のペースで進めようとする人と、

差がでてくるのです。

こうして

発信者と受信者のギャップ、
私と転職志望者の方とのギャップ、
先輩社員と新入社員とのギャップが、

生じてくるのです。

発信者のモヤモヤをネガティブに捉えないことが大事

この出来事をどう捉えるべきなのでしょうか?

「受信者や新入社員の気持ちの問題である」

と言われると確かにそうなのですが、
それだけで終わらせてよいものでもないと思うのです。

実際のところ、私個人としても
このギャップにより物足りなさを感じたわけです。

でも、だからといって転職者の方に、

「ちゃんと準備しておいでよ」

ということもできないので(笑)

会社の上司、部下の関係ならば
まだここの遠慮が少ないのでいいですよね。

ここでの私の捉え方としては、

「成果物を決めるのは本人である」

ということ。

つまり、転職希望者の人が

「どんな情報を得るのをゴールとしているのか」

ということを決めればいいということです。

他人から押し付けられたものには
抵抗をおぼえるのは誰しも同じものです。

それは、転職希望者であっても、
新入社員であっても同じです。

「本人が望むものしか得られない」

のは変えようがありません。

損得勘定ではなくもはや在り方の問題である

だからといって発信者側が諦めるのではなく、
見放したり、放っておくのではなく、

「常に全力で関わり続ける」

ことだけはしておくべきでしょう。

発信者側で全力で、

でも受信者側は本人次第、

となると発信者側の負担が大きいようにも思いますが、
それもまた一興と思えばいいではありませんか。

今日の記事のタイトルは、

「どんなに発信者が100%の情報を伝えても、受信者の状況次第で50%しか伝わらないもの」

ですが、これには続きがあります。

(長いのでタイトルからは外していました)

「どんなに発信者が100%の情報を伝えても、受信者の状況次第で50%しか伝わらないもの。

でもそれでいいじゃないか。それでも私は伝え続けたい。それが私の生き様なのだから」

この関わり方は、

「損得勘定ではなく在り方、生き様の問題」

でしかないのです。

私はそれでよしとするのです。

それが私の生きる道ですから。

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