399道 対立するのではなく、柔軟に対応するすゝめ

今日はイソップ寓話の中の
一つをご紹介したいと思います。

樫(かし)の木と葦(あし)

細い葦の生えている小川の近くに、
巨大な樫の木がありました。

風が吹くと、大きな樫の木は
百本の腕を空にかかげ、
誇らしげにまっすぐ立っていました。

しかし、葦は風に低く頭を垂れ、
悲しく哀れな歌を歌いました。

「君たちは不平を言うのももっともだ」

と樫の木は言いました。

「水面が波立つくらいのほんのそよ風でも
君たちの頭を垂れさすものな。

ところが力強い樫の木のおれは
ヒューヒューうなる大嵐の前でも
まっすぐしっかり立っているんだ」

「私たちの心配をしなくていいですよ」
と葦たちは答えました。

「風は私たちに何もしないんです。
私たちは風の前でおじぎするから折れないんです。

あなたは、あなたの誇りと力にかけて、
これまで風の打撃に抵抗してきました。

だけど、命の終わるときがもうすぐきますよ」

葦たちが話している時に大きなハリケーンが
北から突進してきました。

樫の木は誇りをもって嵐と戦いました。

一方譲歩する葦は低く頭を垂れていました。

風が猛威をふるって倍加しました。

すると、突然その大きな木は、
根元からバリバリと引きちぎれて倒れ、

あわれんでいる葦のあいだに転がりました。

Better to yield when it is folly to resist,
than to resist stubbornly and be destroyed.

抵抗するのが愚かな時は、
頑固に抵抗し破滅するより、
譲歩した方がましです

■この話を聞いてどう思うでしょうか?

みなさんにも似たような経験は、
ないでしょうか?

自分の身の回りで起こった状況に
真っ向から立ち向かう。

例えば、

理不尽なことを言う上司がいて、
真っ向から意見を言いました。

でも、その結果左遷されてしまった。

左遷は行き過ぎかもしれませんが、

立ち向かったことによって、
マイナスの結果を生んでしまった。

似たような経験したことが
あるかもしれません。

■それに対して「悔いなし」と
自分を貫ける心も大切だと思います。

ただ一方で、

上司との距離を縮めて、
関係性を築きながら少しずつ意見を言う。

もしくは、

相手の真意を探るべく
腹を割って話すなど、

やり方はいくつかあるはずです。

このような

「柔軟性」

が生きる上で重要だったりします。

■世界NO1コーチといわれる
アンソニー・ロビンズも

「柔軟性」

についてこのように言っています。

「感情についての柔軟性を育てるならば
人生を飛躍させられる」

人生において、
柔軟性が求められる場面は、
感情的なストレスを感じた時です。

イライラしている時に、
それに対抗しようとするのではなく、

意味づけや行動によって、対応していく。

これが人生を豊かに過ごすためには
非常に大切なことなのです。

「ネガティブな感情に柔軟に対応する」

そんなやり方もあるのです。

■人によってはネガティブな感情が
わきやすい環境にいる人もいると思います。

そのような人ほど、

「ネガティブな感情に反発する」のではなく、

「ネガティブな感情に柔軟に対応する」、

ということをおススメします。

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