<88号 質と量のバランス>

先日、日本マンパワーが主催する
キャリアカウンセラーの二次対策セミナーに
参加してきました。

そこでは、前々回の試験に合格した人が4人いて、
それぞれの勉強方法や取り組みを発表してくれました。

二次試験の内容は実技試験です。

10分間でクライエントの人と最初の面談を行い、
その後、審査官から口頭審問を受けるという内容です。

■最初にこのセミナーに参加した際は、
二次試験に受かるための対策やノウハウを教えて
もらえるのかと思っていました。

しかしそうではないことに気が付いたのです。

なぜなら4人には共通する部分もあるものの、

「何をすれば絶対に合格する」というものは
ないからなのです。

試験についても、「正解なき試験」と言われているのです。

■よくよく考えてみれば、キャリアカウンセリングに
一定の形式というものはありません。

大まかな雛形というものはあります。

ただ相談に来るクライエントは千差万別。

たとえ同じ内容の相談だったとしても、
根本にある考え方が違えばそれは違う内容なのです。

人間にまったく同じ人間がいないように、
相談内容にもまったく同じ内容というものはないのです。

だからこそ、○○をすれば絶対に受かるという
基準は存在しないのです。

今は試験だからどうすれば受かるのか、
という視点で考えているが、

ゴールは試験合格ではなく、いかにして
キャリアカウンセリングが出来るようになるのか
ということです。

その視点が抜けてしまうと、
試験に受かるための勉強という本質からずれてしまう
行動を取ることになるのです。

■試験勉強は試験に受かってナンボ、という声もあります。

これは事実その通りだと思います。

いかに実践で使える知識、技術だけを勉強していても、
試験に合格しなければそもそも実践の場に立つことさえ
できないのです。

しかし、短期的な視点のみでは本当に大切なものを
見失ってしまう可能性もあるのです。

そこで重要なのは、
「質×量」

だと思うのです。

■特に実技試験は、いかにロールプレイング(RP)を
やり実践するかということが重要になります。

つまりいかに「量」をこなすかということです。
しかし、ただ回数をこなせばいいということでもありません。

そのRPに自分の軸はあるのかということです。

自分が得意とする軸を中心としたRPが
出来ているのか。

自分が苦手とする部分を改善するRPが出来ているのか。

自分らしさという軸をもったRP、
つまり「質」の伴ったRPであるのかということです。

■「量」と「質」は
どちらが正しいということではありません。

どちらも正しく、どちらも必要なのです。

それをしっかりと意識しながら、
自分は今、「量」について勉強しているのか、

それとも「質」について勉強しているのかを
認識して学ぶことが必要なのです。

■今回、合格者4名の話を聞くことでそう感じました。

ただ、もしこの話を聞かずに、
ネットで二次対策の情報を検索していたら
このことには気づかなかったと思います。

素人知識で何かをしようと思うと
あらぬ方向へ進んでしまうことがあります。

そのため、
何かを始めるには、

「正しい人」から

「正しい情報」を得ることも重要なことなのです。

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