先日も書きましたが、
最近、私(神田)は、
「良い言葉」を集めています。
それにも多少関連するのですが、
また新たな発見をしたのです。
それは、
「今まで感覚ではわかっていたが、
言葉で表現することができなかったこと」
があったのですが、
それを
「言葉にすることができた」
のです。
■その言葉とは、以下の二つです。
<閾値(いきち)>とは、
「反応その他の現象を起こさせるために
加えなければならない最小のエネルギーの値」
出典:Weblio辞書
<臨界点>とは、
物質の相転移における臨界状態を示す変曲点。
液体と蒸気との共存状態がなくなって
連続的に変化するようになる点。
出典:デジタル大辞泉
本来は、物理や科学において
使われる言葉のようなのですが、
この言葉で
「人の成長」
についても説明できるということが
わかったのです。
■例えば、何か新しい事に挑戦する際に、
最初はなかなか慣れずに苦労するけれど、
ある一定期間以上反復して続けると
急にできるようになる、
ということありませんか?
このことを、
「閾値を超える」
「臨界点に達する」
と説明することができるのです。
もう少し具体的にお話します。
初めてスポーツを行った際には、
なかなかその動きに慣れないと思います。
それを基礎体力をつけ、
反復練習を行い、
実践練習も行い、
そうして次第に動けるようになって
いきますよね。
技術を習得していくのです。
それから一定期間続けると、
頭で考えることなく、
身体が勝手に動くようになってきます。
そこが、
「閾値を超える」
「臨界点に達する」
という域だと思うのです。
■今私(神田)は、ダンスを練習しています。
去年の1月から始めて、
早くも1年が過ぎました。
1年も経つと、
何となく身体のカタチや動き方は、
それっぽく見えるようになってきます。
最初に始めた頃よりは、
動きにも慣れてきたように感じます。
ただ、
まだ自分の中では、
しっくりきていないのです。
頭で考えないと動けない状態なので、
自動操縦的に動くことは出来ないのです。
まさに
「閾値を超える」
「臨界点に達する」
このレベルまで到達していないのです。
いつになったら上達するのだろう?
と、ちょっとモヤモヤしていました。
そこで、ふと思い出したのです。
かつて
「この経験を乗り越えたことがある」
ということに。
■私(神田)は、
高校時代は柔道をやっていて、
大学時代は空手をやっていました。
どちらも、その時代から始め、
初段を取ることができました。
今振り返ると、初段が取れるレベルとは、
動きに慣れてきて、
自分でも上達したと感じることができ、
さらに監督からも認められるくらい
だと思うのです。
けど、柔道も空手も、
そう思えるようになったのは、
「2~3年」
かかっているのです。
柔道は約2年、空手は約3年です。
しかも柔道は、毎日部活でやっていました。
空手は、週に2~3回です。
このくらいの期間をかけてこそ
上達を認められてきたのです。
そう考えると、
週1回の練習のダンスが、
そんなに早く上達するわけがないのです。
それなのに、
私(神田)は、なかなか上達しないなぁ、
とモヤモヤしていたのです。
そんなの当たり前(笑)
ということに初めて思い当たったのです。
■これってスポーツだけでなく、
人生にも通ずると思います。
例えば、何か新たな事に挑戦するとします。
何でもいいです。
▼起業する
▼新規事業を立ち上げる
▼新たな趣味を始める
▼ブログを書き始める
等など。
その際にあなたは、
「どのくらいの期間」
で
「成果がでる」
と思いますか?
半年、1年、だったりと
意外と短い期間を想像しませんか?
そうなのです!
我々は、短期間で成果がでるものと
思ってしまいがちなのです。
そのような根拠はないのに、
なぜか短いスパンでの結果を求めてしまうのです。
「頑張ってみたけど、
結果が出ないからもうやめました」
「どのくらいやってたの?」
「えーと、3か月くらいです」
よくよく考えると、
新しい事や難易度が高いことは
そんなに早い期間で結果が出るものでは
ないのです。
それなのに、
結果がでないからと諦めてしまう人が
どれだけ多いことでしょうか。
もったいない!
最低でも2年、通常は3年程度は継続しなければ、
成果は感じられないと思うのです。
振り返っての2年は短いですが、
今から感じる2年はとても長く感じます。
だからこそ
早く見切りをつけてしまうのでしょうね。
■私(神田)は、
かつて柔道や空手をやっていた際に、
「閾値を超える」
「臨界点に達する」
という経験をしたことがあります。
だからこそ、
「習得には一定期間が必要である」
ということがわかり、
結果が出るのかわからないけれど、
続けていくことにそこまで不安を感じません。
しかし、以前に経験したことがなかったら、
とても不安に感じると思います。
途中で挫折してしまう気持ちも
とてもわかります。
ただ、今なら言えます。
「不安だけど、続けてみよう。
最低でも2年は続けていこう。
そうすればきっと上達を実感できるから。」
「継続は力なり」
「自分はとても頑張っているけど、
なかなか結果が出ないんです。。」
そう思っているあなた。
結果なんて早々に出るものではないのかも
しれませんよ?
もっと長期スパンで成長を捉えてみては
どうでしょうか?