278道 宮本武蔵に学ぶ 道を極めるための「指南語」とは

宮本武蔵に学ぶ

宮本武蔵『五輪書』に

「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」

という言葉があって、
「鍛錬」の語源となっています。

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千日、万日と鍛錬をおこなう

■最近、この

「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」

という言葉に出会い、
一気に心惹かれる言葉になりました。

今現在の一番のお気に入りの言葉です。

というのも、今現在の自分の課題の一つに

「時間軸の捉え方」

というものがあるのです。

■「時間軸の捉え方」とは、

例えば何かの結果を出すまでに
このくらいの時間がかかるだろうと思う
時間の長さということです。

私をはじめ、多くの人は、

「かけた労力や時間に比例」して

「成果・結果が出る」と思いがちです。

しかし、現実問題として、

「時間」と「成果」は比例していないことが多いのです。

「成果」が出るまでに

自分が想定するよりも長い「時間」が
かかるものなのです。

それを待てずに、

「頑張ったけど、成果が出なかった。

自分には合っていなかったんだ」

そんな風に思ってしまうのです。

■ただ、それは、本当に適正がなかったのではなく、
かけるべき時間が足りなかっただけかもしれません。

成果が出るまで、信じて継続することが
できなかっただけかもしれません。

そのように成果が出るまで待ち切れずに
諦めてしまう人が多いように思うのです。

「継続こそ力なり」

という言葉はまさにその通りです。

「諦めなければ失敗するということはない」
というのも、時間軸を長くとるからこそ
言えることだと思うのです。

そのように考えている際に、
一番最初の言葉

「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」

に出会ったのです。

鍛錬の語源

■「鍛」は基礎が定着するということで、

「錬」は一つの道として揺るぎなく完成するということです。

「鍛」には千日(約3年)を要し、

「錬」には万日(約30年)を要するということで、

継続的な努力・精進の大切さを説いた言葉なのです。

たかが数か月、1年ほど挑戦しただけでは、
何も生まれるはずがないですよね(笑)

最低でも3年、
さらに目指すならもう30年かかるということを
教えてくれているのです。

これだけかかるならば、
たとえ今ができていないからといって
必要以上に落ち込むことはないですよね。

もっと自分を信じて、
気長に挑戦し続けることができますよね。

そんな素敵な言葉なのです。

■私はかつて高校時代の3年間だけ
柔道をを習っていました。

また大学時代の3年間空手を習っていました。

両方初段なのですが、
「鍛」だけを習得し、

「錬」の域には至っていないということです。

ちょっと悔しいので、
どちからかでももう一度始めてみようかと
思ったものです(笑)

そして何か新しいことに挑戦する際は、
最低3年はかかるということを踏まえたうえで、

計画性はしっかりと持ち、
心では焦りすぎることなく
継続して挑戦し続けていくということを
行っていきたいと思うのです。

そして、それぞれの

「道を極める」

ための努力を行っていきたいのです。

その際の指南書ならぬ、指南語になると思うのです。

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