Utada Hikaru (宇多田ヒカル) 道
■私はよく音楽を聞きますが、
普段はメロディーを楽しんでいます。
だから歌詞について考えるということは
ほとんどしたことがありません。
ただ、今回は、
CMで気になった曲を探してみたら
たまたまこのブログのテーマである
「道」
と同じであったために
深く読み解いてみようと思ったのです。
すると歌詞からとてもメッセージが
伝わってくることを体感したのです。
今日は、
宇多田ヒカル/道
(「サントリー天然水」CMソング/アルバム「Fantome」収録曲)
歌詞から感じたことを
お伝えしたいと思うのです。
■一番最初に歌詞を見た時、
この曲は恋愛ソングなのかと思いました。
「私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
一人で歩いたつもりの道でも
始まりはあなただった」
という歌詞から、
今は別れてしまったけれど、
心の中にはあなたがいるよ、
ということを表現しているのかと
思ったのです。
■ただ、何度も曲を聞き、
歌詞について考えてみると
そうではないように思えてきたのです。
これは、
「人生」について
思い描いていることだと思ったのです。
■私達が
「自分だけの道」
を歩み始めるきっかけは、
自分だけの何かによるものでしょうか?
ふっと天啓ががひらめき
道を歩み始めるのでしょうか?
そうではなく、
きっかけというのは、
「あなた」
からくるのです。
つまり
「人」
によるのです。
「私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
一人で歩いたつもりの道でも
始まりはあなただった」
という歌詞にあるように、
自分一人で歩み始めたように思っていても、
始まりは「あなた」という人から
つながっているというのです。
だからこそ
「It’s a lonely road
But I’m not alone
そんな気分」
「一人で歩いているようでも、一人ではない」
そんな気持ちでいられるのです。
■そのように思えるならば、
何だか元気をもらったように感じませんか?
「自分は決して一人じゃない」
そんな勇気をもらったように思えます。
一人で生きているように思っていても、
我々には必ずその道を歩みはじめる
「きっかけとなった人」
がいるのです。
「少なからずの影響を受けた人」
「大いなる魅力を感じた人」
がいるのです。
その人がはっきりとしていなくても、
我々を導いてくれる「だれか」がいることを
つねに感じていればいいのです。
それだけで
人は強くなれると思うのです。
それだけで
人は自分を信じられると思うのです。
そんなものだと思うのです。
■そのためにも、
自分が歩んできた道を
少し振り返ってみませんか?
どれだけ多くの人を関わり、
どのような関係を築いてきたでしょうか?
ほんの些細な出来事でもかまいません。
ちょっとした事が
少しずつ大きくなり、
今の自分の信念になっていたり
することもあるのですから。
それをしっかりと認識することが
できるようになった時、
「It’s a lonely road
But I’m not alone」
でいられるのだと思うのです。
■歌詞からこのように深く考えるのは
本当にはじめてなのですが、
とても奥深いものがあることを
知りました。
解釈によって
様々な気づきがあることを
感じ入りました。
他の歌詞についても
少しづつ深堀りしていきたいと
思ったものです。
それが、
「作者の想いに触れ、
自分なりに解釈すること」
であり、これも
「It’s a lonely road
But I’m not alone」
そんな気分
なのですから。