<8号 「私は外の世界を知ってしまった」>

「私は外の世界を知ってしまった。」

これはもちろん自分が意図したことではあります。

しかし良い方向、悪い方向どちらにも進むことがある。

そう強く思いました。

事の発端は
お客様からクレーム兼改善依頼を受けました。

1回目は自分一人で訪問したのですが、次の訪問は別の社員も連れていこうと思ったのです。

なぜなら、自分が作った改善計画書を共に実行するためにもお客様との温度感を知ってほしかったのです。

またお客様も完全に怒りだけというわけではなくて、もっといい会社になってよいサービスを提供してほしいという気持ちが伝わってくるのです。

だからある意味クレームだけども優しさが感じられるやり取りを別の社員にもわかってもらいたかったのです。

連れて行ったのは、今年の新卒の事務の女の子でした。

あまり外に出ないので、勉強のつもりでした。

そして訪問が終わった後に感想を聞いたらこういったのです。

「私は外の世界を知ってしまった。

今までこんな小さな世界にいたのかと思うと恥ずかしくなりました

今いる会社は従業員8人程度の小さい会社なのです。

だからしっかりとした仕組みやオペレーショナル、教育体制があるわけではありません。

そこに会社の中にいただけではわからないようなことを聞かされるのです。

それは他の会社の内部事情、仕事のやり方や考え方、情報の管理方法や蓄積方法、時代に即した集客方法等々…

仕事がちょうど慣れてきた彼女には衝撃だったようです。

つまり「井の中の蛙」的な感じですね。

ただ重要なのは、この衝撃だったことをどう捉え、日常生活にいかしていくのかということです。

「私はこんなにショボい会社に入ってしまったのか…けど今さらしょうがないよね。

私にはこれくらいの会社がちょうどいいんだよね…」

と悲観することもあるでしょう。

一方で
「今までは視野がとても狭くなっていた。

この機会にもっと新しい考え方を取り入れていこう!」

とやる気になることもあるでしょう。

正直今の時点では彼女がどちらに進むのかわかりません。

今まで生きてきて培ってきた自己概念によりどちらかを選ぶだろうから。

しかし、自分としてはポジティブに捉えて欲しいものです。

なぜなら、その方が本人にとっても会社にとっても有益なので。

一歩引いて考えてみると誰もがそう思うはず。

しかし自分事になると冷静に判断できなくなるもの。

そんな思いから彼女を導いてあげたいと思うのです。

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