<183号 説明責任を果たしてこそ価値が伝えられる>

昨日、採用に関するとあるセミナーに
参加してきました。

そのセミナーを受けて、
ふと考えることがありました。

■そのセミナーは、採用においては、
自社のHPを強化することが最も大切だ、
ということを説明していました。

他の媒体にどんなに費用をかけたとしても、
結局は自社HPが充実していなければ
採用にはつながらないということです。

その内容自体に関しては、
まさしくその通りだと思いました。

自社においても改善できる部分は
たくさんあると思うのです。

ただ、セミナーの内容よりは、
そのセミナーで講師の人が使う言語に
疑問を覚えたのです。

それは何かというと、
そのセミナーで講師の人が
使っている言葉や、説明している単語が

「専門家の用語」

であったのです。

■受講している私(神田)は、
HPやウェブサイトに関しては素人同然です。

採用を担当している身としては、
持っていて当然の知識やスキルなのかも
しれません。

しかしそれにしても
専門用語が多すぎるように思ったのです。

実際に、同じく受講していた同僚も

「ちんぷんかんぷんだった」

というのが感想(笑)

恐らく他社の受講者もわからない人が
多かっただろうと思うのです。

■どんなに素晴らしい内容のセミナーであっても、

その講師が使う言語が、
受講者が使う言語と違っていたならば

その効果や理解度は半分以下になります。

だから、講師側は受講者と同じレベルの
言語を使うべきだと、私(神田)は思います。

それが、伝える側としての責任であると
思うのです。

これは、何も

「セミナー」

だけに限りません。

自社の商品を説明する際の

「営業」

に関しても当てはまります。

つまり

「営業マン」

は、自社の製品を顧客に説明する際に、
専門用語を使って説明していませんか?
ということなのです。

日頃使っている営業の際の言語は、

「本当に誰もが初めて聞いてわかるような
レベルに噛みくだいていますか?」

ということです。

「この程度の単語ならば
誰もがわかるだろうと思って、

さも当然のように自社のフレーズを
使っていませんか?」

ということなのです。

■これは、同じ会社の人ならば
気づくことができません。

顧客に対して発言し、
そのフィードバックをもらって
初めて気づくことなのです。

とはいえ、顧客が

「その説明はわかりにくいから買わない」

と親切に言ってくれるでしょうか?

多くは、

「コイツ何言ってんだ?」

と思って、

「結構です~」

で終わることが多いのです。

だからこそ、
情報の発信者は、

発信する内容すべてにおいて

「説明する責任」

を責任を負うべきなのです。

というか、

「説明する責任」

を果たさなければ、

顧客に

「本当の価値を伝えていない」

ということになるのです。

どんなにいい製品や商品だったとしても、
その価値を伝えきれていないならば

とても勿体ないというか、

営業できていない、はたまた意味がないということなのです。

■さて、皆さんは
自社の製品や商品の価値を
本当にすべて伝えきれているでしょうか?

不安な人は、
日頃使っている営業トークを
振り返ってみてはどうでしょう。

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