<205号 仕事のスピード向上についての基本的な考え方>

最近、メインで仕事をしている就職支援会社に
新卒メンバーが入ってきました。

まだ大学を卒業したてということもあり
これから仕事を覚えていくという感じです。

仕事の内容については、
時間と経験である程度習得することが
できます。

しかし、「仕事のスピード向上」ということにおいては、
実はなかなか教えてくれる環境というものは
ないような気がします。

もしかしたら人それぞれ感覚で行っている
のかもしれないし、

人に教えるには多大な労力がかかり、敬遠されがちである
というのもあると思います。

だから私(神田)が、仕事のスピード向上に向けて
という研修を行うことにしたのです。

■仕事には、

「段取り」と「実行」

という2つの段階があります。

それぞれは独立したものであり、

この2つを一緒にしてしまうと、
あれこれ考えながら進めることになり、

行きつ戻りつ作業が増えて
時間が余計にかかります。

段取りを考えるうえで、まず

「やったことがある作業」

「やったことのない作業」

の2つに分けて考えてみます。

仕事には、集中して取り組みたい仕事(集中タスク)と、

集中力が途切れたとき(=意識が分散しているとき)に
一気に片づけたい仕事(分散タスク)の2種類があります。

「集中タスク」
である企画書の作成やプレゼン資料の作成などは、
まとまった時間を確保して、集中して取り組みたい仕事です。

「分散タスク」
である定型書類への記入や事務的なメール対応などは
ある程度ためておいて、空いた時間に一気に片付けたい
仕事といえます。

このようにしっかりと

「段取り」

を整えた上で、

「実行」

に移ることが仕事を速く行う前提としての
考え方なのです。

■また似た話ではありますが、

仕事は、

「考える作業」と「手を動かす作業」

の2種類に分けられます。

「考える作業」と「手を動かす作業」

を同時にやろうとするとスピードが落ちます。

私たちの身の回りには、目に見えないものを材料にして、
手で触れ得ることのできないものを作る仕事が増えているからです。

つまり、目の前にやるべき仕事があることはわかっていても、
必要な材料が揃っているかどうかが一目で
わからなくなっているのです。

そのため、手を動かし始める前に、
必要な材料を揃えるための
考える時間が必要なのです。

このような考える作業は、
移動時間やちょっとした空き時間でも
思いついたときにメモをするなどして進めることができます。

逆に向かったら、ひたすら手を動かす時間として使ったほうが
効率がよいといえるでしょう。

■このように「思考」と「作業」は分けるべき

ということが大前提です。

それを知らずにやみくもに何も考えず目の前の仕事に
全力を尽くしていたのでは、
ある一定レベルにまでしか成長することは
できないでしょう。

今回は、新人メンバーへの初期トレと
既存メンバーの仕事力向上を図るために
基本的な考え方をお伝えしようと思ったのです。

具体的行動については、
また後日お伝えしたいと思います。

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