先日仕事をしている際に
ふと考えることがありました。
それは
「歳をとる」
ということについてです。
■部下に仕事を教えている際に
「どうしてこんな簡単なことができないのだろう?」
そう思うことがあったのです。
それは仕事のスキルというよりは、
気遣いの部分でありました。
ちょっとした気遣いがお客様にできていなかったのです。
部下は今年の新入社員で、
まだ入社して半年も経っていない
若造です(笑)
当然、仕事なんでできるわけなく、
そこまで過度な期待はしておらず、
これから教えていかなければならないことは
わかっていました。
ただ、ふとそんな感情がわいてきたのです。
■その際に思ったのです。
自分も歳をとったんだなぁと。
私は今年で32歳になりますが、
まだまだ若いつもりでいます(笑)
まだまだ未熟者で、
学びが必要だと思っています。
ただそうはいっても毎年歳をとっていっています。
歳をとるということは、
それだけ様々な価値観や出来事に触れ、
多くの体験をしてきているのです。
いくら未熟者とはいえ、
社会人としての基礎ベースは向上している
はずなのです。
そのため、かつてはできなかったことでも
少しづつできるようになり、
それが意識しなくてもできるようになり、
できるのが当たり前になってきたのです。
当たり前のようにできる自分を基準に考えてしまうと、
どうしてもギャップが生じてしまいます。
そうではなく
出来なかった自分が
できるようになった過程
を伝えらえるようにしよう
そう思ったのです。
■歳をとるということは
知識も増え、知恵も身に付き
一人前の人間へと成長していきます。
これは意識していなくても、
たとえ自らが求めていなくても、
誰しもが通っていくことです。
ただ、それと同時に過去のことは
忘れていきます。
過去の未熟だった自分を忘れて、
今の自分ですべての物事を見るようになるのです。
その視点でみると、
新入社員の未熟が目についてしまいます。
それを
「なんでこんな簡単なことも出来ないんだろう?」
と否定的にとらえるのではなく、
「今の現状で出来ることは何だろう?
しっかりと話を聞きながら確認し、教えていこう」
と寄り添っていきたいと思うのです。
■要は、相手の立場になって考えよう
ということです。
自分の価値観だけで判断するのではなく、
相手の価値観を聞き出し、
それに響くような伝え方をしていかなくては
ならないのです。
それが歳をとっていく
年長者の役割なのです。
歳をとれば、それに応じた役割を
果たさなければならないのです。
そのためには、またその役割を果たすための
学びが必要になり、
結局のところ
一生学び続ける必要があるということに
なるのです(笑)
けどそれこそが正しい歳のとり方だと思うのです。