社会人として仕事をしていくと、
必ず部下を持つようになってくると
思います。
その際に誰しも
「部下の教育」
という壁にぶつかると思います。
「部下が思った通りに動かない」
「報連相がまったくできていない」
「何度も注意しているのに一向になおらない」
こんな悩みは日常茶飯事かもしれません。
■世の中のせいにはしたくないですが、
時代が変われば受けてきた教育も違い、
育ってきた環境も違うので、
今まで通りのやり方が通じるということは
ありません。
また人によって受け取り方も違うので
コレといった正解があるわけでもありません。
本当に教育というのは難しいものです。
■ただ、その中でも教育する側が
注意しておかなければならないことがあります。
それは、
「人はすぐに育つものはない」
ということです。
「人を育てなさい」
ということは、
「一晩で別人のように変えなさい」
ということではありません。
思いやりと一貫性のある正しい態度を、
じっくりと浴びせ、
染みついたものが
自然と流れ落ちていくのを待ちましょう。
教育というのは本当に時間がかかるものです。
■ビジネスの世界で生きている先輩としては、
「早く一人前になってもらいたい」
「成果を出してもらいたい」
と思うものです。
ただ、教える側が中長期的な視点でもって
教育を捉えていなければ、
必ずどちらにも負荷・負担がかかってきます。
■「なんでこんな簡単なことができないんだろう?」
「以前も同じ指摘をしたのに直っていない」
「わからなければ聞くように言っているのに、
聞いてこないし、相談もない。どうなっているの?」
まあまあ。
そう焦らないでください。
そもそも、
どのくらいの期間で一人前になってもらいと
思っていますか?
成長の期間と段階を把握していますか?
それをお互いに共有できていますか?
どんな教育方針と教育方法をたてていますか?
自分の中だけでの理想とのギャップに
イライラしているだけではないですか?
■長い軸で捉えてみてください。
人材ではなく、人財となる人間が
そう簡単にできるわけがないのです。
上司たるものは忘れてはいけないのです。
「才能のある部下がいないのではなく、
部下の才能を引き出せる人物がいないだけ」
ということを。
■教育に関わるすべての人に知っておいてほしいと思う事なのです。