358道 偶然をチカラに!

皆さんは、

「セレンディピティ」

という言葉をご存知ですか?

「セレンディピティ」とは、

素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することです。

また、何かを探しているときに、
探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること
でもあります。

平たく言うと、
ふとした偶然をきっかけに幸運をつかみ取ること
であるのです。

■「セレンディピティ」という言葉は、

イギリスの政治家にして小説家であるホレス・ウォルポール
(ゴシック小説『オトラント城奇譚』の作者として知られる人物)
が1754年に生み出した造語であり、

彼が子供のときに読んだ『セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)』
という童話にちなんだものである。
(セレンディップとは現在のスリランカのことであるから、
すなわち、題名は「スリランカの3人の王子」という意味である)。

ウォルポールがこの言葉を初めて用いたのは、
友人に宛てた書簡において、

自分がしたちょっとした発見について説明している
くだりにおいてであり、その書簡の原文も知られている。

引用:ウィキペディア

■求められていない、意図的でない、思いもよらない、
幸運な偶発的に起こった出来事や経験。

どんなサクセスストーリーにも
「予期せぬ幸運」が付きものだと思います。

伝記を何冊かザッと見るだけでも、
「ブレイクした」「チャンスが訪れた」「思いがけないことに遭遇した」
ことで、成功を掴んだ人がいかに多いものです。

このセレンディピティは単なる幸運ではないのです。

しっかりと準備している人の元に訪れるのです。

■同じような意味で

「プランドハプンスタンス」

というものがあります。

これは、
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって
提唱されたもので、

「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」
とし、

その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを
良いものにしていこう、というポジティブな考え方です。

日本語では「意図された偶然」と訳されることが多いです。

■変化の激しい時代において、

あらかじめキャリアを計画したり、
計画したキャリアに固執したりすることは非現実的であり、
すべきでないとクランボルツ教授は指摘します。

自分が何をしたいかの意思決定にこだわり、
一つの仕事や職業を選びとることは、

それ以外の可能性を捨ててしまうことに
繋がるからです。

■クルンボルツ教授は、「偶然の出来事」を
「プランドハプンスタンス」に変えるには、
次の5つのスキルが必要だとしている。

1.好奇心:新しい学習の機会を模索する。
2.持続性:失敗に負けずに努力し続ける。
3.柔軟性:姿勢や状況を変える。
4.楽観性:新しい機会は必ずやってきて、それを自分のものにすることができると考える。
5.冒険心:結果がどうなるか見えない場合でも行動を起こす。

これら5つのスキルを使って、積極的に行動を起こし、
「プランド・ハプンスタンス」を作り出すことが、
結果的に個人の「人生の質」を深めるとしているのです。

■「セレンディピティ」「プランドハプンスタンス 」

これら二つは同じことを意味しています。

それは、

「偶然を味方にすること」

です。

偶然をただの偶然として見過ごすのではなく、
ふとした時に訪れる偶然をつかみ取るのです。

そのために日ごろから準備をしましょう
というものです。

クルンボルツ教授が具体的なスキルを明記してくれています。

是非ともスキルを身につけ、
素敵な偶然をつかみ取りましょう。

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