人は、さまざまな出来事に遭遇し、
それを観察し、判断して、処理していきます。
そして観察力や判断力というものは、
持って生まれたものではなく、
いろいろな経験を重ね、そこから学び、
元気や志気、あるいは理想などを
器の中に入れてつくっていくものなのです。
つまり、経験し、学び、器ができていくことによって、
人は「人間」となるわけです。
■人間の器を培ううえで、
「経験」
は非常に重要な要素となります。
また、失敗を繰り返すことによって、
大きな器が形成されるようになるわけです。
信念についても同様で、
願望をすんなり達成するより、
失敗を苦労を重ねると、
より信念が強くなります。
また達成したときのありがたみも増すのです。
このように様々な
経験を重ねることで
「大きな器の人間」
になるのです。
■経験とは、別に大きな出来事でなくてもいいのです。
ちょっとした出来事でいいのです。
それならば誰にしもあるはずです。
というのも、
人は「毎日」新しい体験をしています。
今日と昨日が全く同じ一日である、
ということは本来あり得ません。
だから理論的には、日々新しい体験をし、
そこから学び、成長している
ということになるはずです。
■ただ、毎日がルーチンのように感じている人が
いることも確かだと思います。
そんな時は、ゆっくりと深呼吸をして、
空を見上げてみることをおススメします。
日ごろ生活している中で、
意外と上を見ることってないと思うのです。
そうして空を見ていると
自分の心が落ち着いてきます。
少し余裕ができ、
改めて今の状況を見つめることができます。
そこから自分の一日の過ごし方を
振り返ってみましょう。
決してつまらないことだけでは
ないはずです。
むしろ積極的に、
良かったこと、心動いたこと、
新たな発見や気づきや改めて学んだこと
について意識を集中してみたください。
きっと見つかりますから。
■見過ごしているだけで、
誰にでも「経験」はあるのです。
是非とも自身の「経験」を認め、
人間としての器を広げていきたいものです。