452道 正義の剣から梅の木に持ち替えると気楽になれる

昨日セッションを行ったクライエントさんからの
気づきです。

彼女は、11年間病院の管理職で働いていました。

ただ、最近あった出来事で、
すっかりとやる気を失ってしまったのです。

仕事も楽しくなく、
生活費を稼ぐために働いているが、

以前ほどモチベーションも高くなく、
このまま働き続けるのは何だか罪悪感がある、

このまま働き続けていても
いいのだろうか?

そんな悩みがあったのです。

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心が折れてしまった

この説明だけだと、
単にやる気をなくしてしまったのかなぁと思いますが、
そうではないのです。

もともと彼女は、すべてにおいて
全力を出すタイプでした。

松・竹・梅に分類すると

すべてにおいて最高の「松」を求めるのです。

それも自分だけでなく、他人にも。

だから自分の部署は当然ながら、
他の部署の人の働き方についても
ついつい口出ししてしまうのです。

他部署の人にも「松」の働きを求めるのです。

そんな彼女が、とある上司のひと言で、

職場では「梅」の働き方をすればいいと
思ってしまったのです。

全力を出していないという罪悪感

ただ、今まで「松」の働き方をしていたのに、
急に「梅」の働き方をすることに
罪悪感があるというのです。

もらっている給料分働いていない
ように感じてしまうのです。

ただ、話を聞いていくと、
彼女の「梅」の働き方というのも、

世間一般の働き方で評価すると、
「松」なのです。

今までの彼女の「松」の働き方とは、

自分の職場に関わるすべての人に
より高い水準での仕事を求めることなのです。

「梅」の仕事とは、

自分の部署の人だけに
高水準での仕事を求め、

他部署の人に関しては、
高水準を求めないということなのです。

私は彼女の話を聞いていて、

この彼女の「梅」の基準でさえ
一般的な働き方からすると
とても高い水準であると思うのです。

それを彼女に伝えると
すごくビックリしていました。

今まで、すべてにおいて全力を出すのが当然で、
他人にもそれを求めるのが当然と思っていたのです。

そのような生き方をずーっとしてきたと
いうのです。

すれが逆に凄いですよね(笑)

自分だけでなく、自分の部署だけでなく、
関わる人すべてに今より高い水準の行動を
求めるのです。

職場だけでなく家庭においても

それは、会社だけでなく、
家庭においてもです。

旦那さんにもより高いものを
求めていたのです。

さらには友人にも、周りからも指摘されれることはあったようです。

「熱すぎるよね」
「そんなに頑張りすぎなくてもいいのに」

という意見があったのですが、
まったく耳に入ってこなかったそうです。

それが、今回のセッションで
すっとはいってきて

「腑に落ちた」

というのです。

かけている色眼鏡を替える

彼女のスタンスや発言はどれも正しく
完全なる「正論」です。

「正論」だからこそ
他の人の黙らざるを得なく、
いやいやながらも従ってきたのです。

まさに

「正論の剣」

を振りかざしていたのです。

これには彼女自身も苦しい思いを
していたようです。

ただ、すべてにおいて全力を出すことが
当然なのでそれも仕方がないと思っていたのです。

それが
自分の部署だけに全力を出せばいい
という風に思っただけで

心が軽くなり、職場で笑顔も見せる
ことができる気がするというのです。

まさに

「正義の剣」から

「梅の木」に装備を替えたようなものです。

「それでいいんだ」

そう思えることが今の彼女にとって
必要なことだったのです。

自分と他人の価値観の相違

自分の価値観と
他人の価値観がいかに違うのか

ということを改めて感じました。

彼女はとても特殊だと思うのですが(笑)

多くの人にも共通する話だと思います。

自分が正しいと思っていることが、
世間一般に比べ本当に正しいのかというのは
意外とわからないものです。

特にそれが無意識のものであり、
自分にとって当然になっていれば
より一層気が付かないものです。

周りは気が付いているちょっと変わった部分であっても、
わざわざ指摘してくれるような奇特な人は多くないのです。

今回のセッションで、初めてその部分に気が付いたのです。

これはもう、
自分も彼女も笑うしかないぐらい
ビックリしたものでした。

ただ、これは本当にわからないものです。

自分独自の価値観が
いい作用に働いていればいいのですが、

他の人に多大なる迷惑をかけていたり、
自分の行動を変に縛っている原因になっていることに

気が付かないというのは

本当に生き方をつらくしているだけです。

彼女も心が楽になり、楽しく働ける気がすると言っていました。

自分の癖を知るために

自分がどんな癖やバグを持っているのかは、
自分一人では気づくことができません。

セミナー等にでて勉強して気が付くか、
人から指摘されて気が付くか、

それくらいしかありません。

そんな癖やバグを見つけ出し、
不要ならば取り除くことができる

『私のセッション』

の価値に私自身始めて気が付いた
瞬間でもあったのです(笑)

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