先日、久しぶりに会った友人にこう言われました。
「以前に比べて落ち着いてない?
昔はもっと積極的に活動していたし、
学ぶことに対して貪欲だった気がする。
守りに入っているんじゃない?」
そう言われショックを感じました。
■その友人との出会いは5年前。
当時の職場の近くのスタバで知り会いました。
その後何度かイベントに参加したり、
講演会に参加したりしていました。
つい最近は神田昌典氏の講演会に参加してきました。
将来像が自分と似ていて、お互いに頑張ろう
そういうやり取りをしている友人です。
そんな友人に言われたのです。
「守りに入っているのでは?」と。
■確かに去年と比べ、外に出る機会は少なくなりました。
去年は会社を辞め、これからどうしようと迷っていて、
多くの人から話を聞こうと積極的に外に出ていました。
経営者や個人事業から話を聞いたり、
興味のあるセミナーに参加してきました。
今振り返ると自分でも積極的に出ていたと思います。
その頃に比べると今は活動量が減っています。
それは、キャリアカウンセラーの資格取得に向けて
勉強中ということもあります。
つい先日12月13日に一次試験を受けてきました。
その勉強のため、平日も休日も勉強に時間を当てていました。
もし一次試験に受かっていたら、
次は二次試験に向けて勉強していくことになります。
自分が学びに使う時間としては以前に比べても
あまり変わらないと思います。
しかし周りから見ると、保守的になったように
見えるのかと意外に思い不安にもなったのです。
■自分の中では、「守る」というよりも
「蓄える」というイメージで今を過ごしています。
積極的に攻めるにしては足りないものが多い、
そう気づいたのです。
だからこそ自分の知識や経験を蓄える必要がある
と思っています。
それが今の時期なのです。
資格取得に向けて勉強しているこの時期は
蓄えの時期だと思っているのです。
資格取得の勉強は何がよいかというと、
学びを集中して行うことができる、
期限が決まっているということです。
だからこそこの時期だけ頑張れるということがあります。
■ただ、友人に指摘され、不安に思っていることが、
自分自身も今のこの時期が物足りないと思っているということ
なのです。
いくら蓄えの時期だとわかっていても、
外に飛び出して活動したいと思うのです。
もっと新しい事にも挑戦したいと思うのです。
それを見破られたような気がしたのです。
■ただ自分で内省していくと、
一つの気づきがありました。
それは、「守る」ことが「悪い」ことなのだろうか?
ということです。
「守り」「保守的」という言葉を聞くと、
どうしても消極的なイメージを持ってしまいます。
しかし「守る」ということは、
守るための大事な何かがあるのです。
それが自分に必要なことならば、
「守る」ことはとても重要なアクションであるのです。
大した目的もなく、外に出て活動しているだけで
満足することのほうが時間の無駄です。
それに気づかず、
「積極的」にアクションを起こし、
「攻める」ことだけが成長につながる、
という考えが
自分自身の中にあることに気が付いたのです。
そう考えると何だかスッキリしました。
自分の中で自分なりの答えが出せた気がします。
■こうした自分が体験した事に「意味をつける」ことを
「経験代謝を回す」とキャリアカウンセラーの世界で呼んでいます。
その結果、「自己概念の成長」を促していくのです。
これがキャリアカウンセラーの役割なのです。
自分自身では気が付きにくい自分が持っている考えということを
明確にしていくことが、キャリアカウンセラーの役割なのです。
キャリアカウンセラーを目指すものとして、
今回は一人で自分自身を振り返る「内省」を行ってみたわけです。