<87号 攻めと守りと蓄えと気づき>

先日、久しぶりに会った友人にこう言われました。

「以前に比べて落ち着いてない?

昔はもっと積極的に活動していたし、
学ぶことに対して貪欲だった気がする。

守りに入っているんじゃない?」

そう言われショックを感じました。

■その友人との出会いは5年前。

当時の職場の近くのスタバで知り会いました。

その後何度かイベントに参加したり、
講演会に参加したりしていました。

つい最近は神田昌典氏の講演会に参加してきました。

将来像が自分と似ていて、お互いに頑張ろう
そういうやり取りをしている友人です。

そんな友人に言われたのです。

「守りに入っているのでは?」と。

■確かに去年と比べ、外に出る機会は少なくなりました。

去年は会社を辞め、これからどうしようと迷っていて、
多くの人から話を聞こうと積極的に外に出ていました。

経営者や個人事業から話を聞いたり、
興味のあるセミナーに参加してきました。

今振り返ると自分でも積極的に出ていたと思います。

その頃に比べると今は活動量が減っています。

それは、キャリアカウンセラーの資格取得に向けて
勉強中ということもあります。

つい先日12月13日に一次試験を受けてきました。

その勉強のため、平日も休日も勉強に時間を当てていました。

もし一次試験に受かっていたら、
次は二次試験に向けて勉強していくことになります。

自分が学びに使う時間としては以前に比べても
あまり変わらないと思います。

しかし周りから見ると、保守的になったように
見えるのかと意外に思い不安にもなったのです。

■自分の中では、「守る」というよりも
「蓄える」というイメージで今を過ごしています。

積極的に攻めるにしては足りないものが多い、
そう気づいたのです。

だからこそ自分の知識や経験を蓄える必要がある
と思っています。

それが今の時期なのです。

資格取得に向けて勉強しているこの時期は
蓄えの時期だと思っているのです。

資格取得の勉強は何がよいかというと、
学びを集中して行うことができる、
期限が決まっているということです。

だからこそこの時期だけ頑張れるということがあります。

■ただ、友人に指摘され、不安に思っていることが、
自分自身も今のこの時期が物足りないと思っているということ
なのです。

いくら蓄えの時期だとわかっていても、
外に飛び出して活動したいと思うのです。

もっと新しい事にも挑戦したいと思うのです。
それを見破られたような気がしたのです。

■ただ自分で内省していくと、
一つの気づきがありました。

それは、「守る」ことが「悪い」ことなのだろうか?
ということです。

「守り」「保守的」という言葉を聞くと、

どうしても消極的なイメージを持ってしまいます。

しかし「守る」ということは、
守るための大事な何かがあるのです。

それが自分に必要なことならば、
「守る」ことはとても重要なアクションであるのです。

大した目的もなく、外に出て活動しているだけで
満足することのほうが時間の無駄です。

それに気づかず、
「積極的」にアクションを起こし、
「攻める」ことだけが成長につながる、

という考えが
自分自身の中にあることに気が付いたのです。

そう考えると何だかスッキリしました。

自分の中で自分なりの答えが出せた気がします。

■こうした自分が体験した事に「意味をつける」ことを

「経験代謝を回す」とキャリアカウンセラーの世界で呼んでいます。

その結果、「自己概念の成長」を促していくのです。

これがキャリアカウンセラーの役割なのです。

自分自身では気が付きにくい自分が持っている考えということを
明確にしていくことが、キャリアカウンセラーの役割なのです。

キャリアカウンセラーを目指すものとして、
今回は一人で自分自身を振り返る「内省」を行ってみたわけです。

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