<121号 基準の重要性を考えてみる>

本日は「基準」についてのお話です。

■基準とは、

「物事を比較・判断する
よりどころとなる一定の標準」

Weblio辞書

とあります。

ここからも分かるように、
基準とは、

「人それぞれが持っているもの」

であるのです。

自分の基準と他人の基準は
違うのです。

それと同時に自分の基準と
会社の基準、社会の基準も
違うのです。

そのため、
私たちは、幼い頃から
自身の基準と社会の基準を
そろえるために様々な教育を受けています。

ひとまず形成された基準は、
その後も維持されていきます。

しかし、自分が持っていない基準を
身につけなければならない際は、

その基準は放っておくと
下がっていくものなのです。

■私(神田)が、
居酒屋チェーン店で店長をしていた頃、
「お店の基準を維持する」

ことにはとても苦労しました。

会社が求めるサービスの基準は
普段の生活では求められないものです。

それをアルバイトの人達に伝え、
実践してもらわなければならないのです。

しっかりと教育すれば、
1か月は教えた通りのサービスを
行ってくれます。

しかしそれ以上たつと
自然と元の状態に戻ってしまいます。

最初は全員で意識しながら
取り組んでいきますが、

慣れてくると、
ふとした拍子にやらなくなることもあります。

それが続いていくと、
やらなくてもいい空気になり、
自然とやらなくなっていくのです。

特に居酒屋の場合、
一人でもやらない人がいると、
他の人にも伝わっていってしまうので、

全員の意識の共有、
行動の把握をしなければならず、
苦労したものです。

■その際からに学んだことがあります。

それは、

「基準は下がるもの」

ということ。

厳密には、

「基準を上げる行動を取らない限り、

基準は下がっていくもの」

ということです。

さらに言い換えるならば、

「現状維持というものは、

ありえない」

ということです。

■今までと同じ行動を取っていたら、
基準は下がっていきます。

何かしらの新たな挑戦や
より上のサービスを目指すための努力に
取り組んでいれば、
基準は上がっていきます。

とはいっても、
すぐに基準があがるわけではなく、
最初は横ばいです。

ここで一見現状維持しているように
みえます。

しかし上を目指した結果、
現状維持ということが起こるのであって、

今までと同じ行動をしていれば、
現状維持できるというものではないのです。

何があっても変わらない基準で動き続ける
ことはとても難しいです。

忙しさや周りの状況、
自身のコンディションによって
容易に基準は下がります。

「今日は忙しいから、
これくらいやらなくてもいいかな」

「繁忙期だから
いつもより完成度が低くなっても
しょうがない」

「体調が悪いし、
気分がすぐれないから
手を抜いてしまおう」

ここから基準が下がっていくものなのです。

自分自身が意識していなくても自然と下がっていくのです。

その繰り返しで基準は下がっていくのです。

■そこで、
基準を維持するために必要なことは、

「確認」と「習慣」です。

日頃からあるべき基準について
確認しなければならないのです。

自他共に求めている基準にあった
行動をしているか確認しなければ
ならないのです。

そしてそれを習慣になるまで
やり続けなければなりません。

意識のみで続けることは、
難しい。

だからこそ習慣になるまで
繰り返し続け、
自然と出来るようになる必要があります。

そして習慣になった後も
定期的に確認するのです。

■そこまでしなければならないの?

そう思う人もいるかもしれません。

しかし「基準」とは、

結果につながる大前提です。

すべての出発点になるのです。

それを意識すること、
実践することこそが、

望む結果を出すための
必要条件だと思うのです。

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