昨日はとある勉強会に参加してきました。
テーマとしては、
「人を巻き込むための習慣を身につける」
というもので、
私(神田)の日々の仕事においても
必要になるものでした。
そのため、内容としてはとても参考になるもの
だったのですが、
一つ残念なことがあったのです。
それは、
話し手の「立場が上すぎた」ということです。
■「立場が上すぎた」
というのは、表現としては適していないのかも
しれません。
ただ、私(神田)はそう思うのです。
というのも、話し手の方は高齢な方で
かなりの経験を積んできたことが予想されます。
そして今は、恐らく経営に携わっていたり、
教育に関わっているものと思われます。
語る言葉にも重みがあり、
大きなスケールで物事を考えていることが
うかがえます。
ただ、簡単に言うと、
「話のスケールが大きすぎて現実味に欠ける」
ということなのです。
■夢や目標やビジョンを語ることは、
上に立つ人間にとって必要不可欠だと思います。
そうして夢を掲げ、
それに共感した仲間が増え、
事業は大きくなっていくからです。
すべての出発点はビジョンであることは
間違いありません。
ただ、ビジョンだけでは物事は進みません。
それに即した戦略が必要です。
戦略を実行するための具体的指針が必要になります。
それを日々の仕事において具現化していくことが
必要なのです。
そのため、ビジョンだけを語る人に、
人は憧れ集まってきますが、
それを実際にカタチにできる具体的ノウハウが
なければ、それは実現しません。
昨日のセミナーはビジョンの部分だけだったので、
すこし具体性に欠けるものでした。
それが勿体なく感じたのです。
■人にはそれぞれ得意不得意があります。
役割の違いともいえます。
それらは4つに分けることができます。
「ビジョナリー」
「プランメーカー」
「ディレクター」
「エキスパート」
の4つです。
「ビジョナリ―」は
大きなビジョンと長期的な展望を
アバウトな思いつきで行動し始めるタイプです。
例えるならば、
『天体望遠鏡』であります。
「プランメーカー」は、
全体像を綿密な調査とデータに立脚した
実行計画を作り出し
予定管理するタイプです。
例えるならば、
『望遠鏡』です。
「ディレクター」は、
専門的な内容を把握し
現場での進行を推進する監督タイプです。
例えるならば、
『虫眼鏡』です。
「エキスパート」は、
ディテールやアートにこだわり
デリケートなル―ティーンワークもこなせる
職人タイプです。
例えるならば
『顕微鏡』です。
■人には、それぞれ上記4つの立ち位置があるのです。
そして4つにはそれぞれの視点があります。
それぞれの視点があるからこそ、
時には役割分担できて仕事が進むのですが、
時には相手が何を言っているのかわからず
会話が噛み合わなくもなるのです。
「ビジョナリー」と「エキスパート」
が話をすると、
話が大きすぎて、で、結局何をするの?
とエキスパートがイライラしたり、
細かいことばかり気にするなよ、と
ビジョナリ―は気にしなかったりと。。。
そんなことが起こったりします。
■これは、立場や視点が違うので、
どうしようもないこともあります。
大切なのは、それぞれが違う立場にたって、
違う視点で物事を見ているということを
知って、理解するということです。
立場や視点が違うならば、
話が噛み合わないのも当然です。
そうならば、そうとわかった上で、
話を進めていけばいいのです。
そこにイライラや負の感情が入ってくると
ゴタゴタしてくるのです。
だから、そんな人もいるんだよ~
ということをわかった上で
人と関わっていきましょうということなのです。
■世の中には色々な人がいます。
自分が考えている世界や枠組みが
すべて正しいのではないのです。
それが当然ではないのです。
これは、みなわかっているようで
わかっていないことなのです。
もしくは、わかっていても、
実際その場になってみるとわかりきっていない
ともいえます。
そのためにも常に余裕をもって、
たとえ変な人がいても
「珍獣発見!」
そんな感覚で接してみたらどうでしょうか。