<209号 スケールの違い知っていますか?>

昨日はとある勉強会に参加してきました。

テーマとしては、

「人を巻き込むための習慣を身につける」

というもので、

私(神田)の日々の仕事においても
必要になるものでした。

そのため、内容としてはとても参考になるもの
だったのですが、
一つ残念なことがあったのです。

それは、

話し手の「立場が上すぎた」ということです。

■「立場が上すぎた」

というのは、表現としては適していないのかも
しれません。

ただ、私(神田)はそう思うのです。

というのも、話し手の方は高齢な方で
かなりの経験を積んできたことが予想されます。

そして今は、恐らく経営に携わっていたり、
教育に関わっているものと思われます。

語る言葉にも重みがあり、
大きなスケールで物事を考えていることが
うかがえます。

ただ、簡単に言うと、

「話のスケールが大きすぎて現実味に欠ける」

ということなのです。

■夢や目標やビジョンを語ることは、
上に立つ人間にとって必要不可欠だと思います。

そうして夢を掲げ、
それに共感した仲間が増え、
事業は大きくなっていくからです。

すべての出発点はビジョンであることは
間違いありません。

ただ、ビジョンだけでは物事は進みません。

それに即した戦略が必要です。

戦略を実行するための具体的指針が必要になります。

それを日々の仕事において具現化していくことが
必要なのです。

そのため、ビジョンだけを語る人に、
人は憧れ集まってきますが、

それを実際にカタチにできる具体的ノウハウが
なければ、それは実現しません。

昨日のセミナーはビジョンの部分だけだったので、
すこし具体性に欠けるものでした。

それが勿体なく感じたのです。

■人にはそれぞれ得意不得意があります。

役割の違いともいえます。

それらは4つに分けることができます。

「ビジョナリー」

「プランメーカー」

「ディレクター」

「エキスパート」

の4つです。

「ビジョナリ―」は

大きなビジョンと長期的な展望を
アバウトな思いつきで行動し始めるタイプです。

例えるならば、

『天体望遠鏡』であります。

「プランメーカー」は、

全体像を綿密な調査とデータに立脚した
実行計画を作り出し
予定管理するタイプです。

例えるならば、

『望遠鏡』です。

「ディレクター」は、

専門的な内容を把握し
現場での進行を推進する監督タイプです。

例えるならば、

『虫眼鏡』です。

「エキスパート」は、

ディテールやアートにこだわり
デリケートなル―ティーンワークもこなせる
職人タイプです。

例えるならば

『顕微鏡』です。

■人には、それぞれ上記4つの立ち位置があるのです。

そして4つにはそれぞれの視点があります。

それぞれの視点があるからこそ、
時には役割分担できて仕事が進むのですが、

時には相手が何を言っているのかわからず
会話が噛み合わなくもなるのです。

「ビジョナリー」と「エキスパート」

が話をすると、
話が大きすぎて、で、結局何をするの?

とエキスパートがイライラしたり、

細かいことばかり気にするなよ、と
ビジョナリ―は気にしなかったりと。。。

そんなことが起こったりします。

■これは、立場や視点が違うので、
どうしようもないこともあります。

大切なのは、それぞれが違う立場にたって、
違う視点で物事を見ているということを
知って、理解するということです。

立場や視点が違うならば、
話が噛み合わないのも当然です。

そうならば、そうとわかった上で、
話を進めていけばいいのです。

そこにイライラや負の感情が入ってくると
ゴタゴタしてくるのです。

だから、そんな人もいるんだよ~
ということをわかった上で
人と関わっていきましょうということなのです。

■世の中には色々な人がいます。

自分が考えている世界や枠組みが
すべて正しいのではないのです。

それが当然ではないのです。

これは、みなわかっているようで
わかっていないことなのです。

もしくは、わかっていても、
実際その場になってみるとわかりきっていない
ともいえます。

そのためにも常に余裕をもって、
たとえ変な人がいても

「珍獣発見!」

そんな感覚で接してみたらどうでしょうか。

スポンサーリンク
second




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
second