「いつ」「誰と」「どのように」も重要だが、
「どこで」というのも大いに重要である
先日、大学四年生向けの就職支援イベント
「学外セミナー東京湾ベイ」
を開催しました。
■このイベントは、
スーツ着用を義務とした堅苦しい合同企業説明会ではなく、
私服OK・リラックスした状態で
企業の人事担当者と話をしようというものです。
スーツをビシッと着て、
完全就活モードという場もいいのですが、
すべての学生がその雰囲気に適応できるわけでは
ないと思うのです。
それならば、一番最初のファーストアタックだけでも
自然体に会話できる環境を提供したいと思ったのです。
■そのため、私服で参加OK、
コーヒー飲みながらの面談、
途中デッキへ出て潮風にあたったり
記念撮影をしたりしてもらったのです。
参加してくれた学生が笑顔だったのが
とてもよかったです。
ただ一点の難点があったとすれば、
当日の風が強く、
そのため船が大きく揺れて
酔ってしまった学生もいたということです(笑)
■実際にイベントを運営していて
気が付いたことがありました。
それは参加していた学生と人事担当者との面談時間が
長いということです。
通常の合同企業説明会は1社20程度で
会社の説明をするものです。
ただこのクルーズでの合同企業説明会では
軽く30分を超えていました。
いつもと違う「非日常」の環境で、
ゆったりとコーヒーを飲みながら就活するのです。
きっと単なる会社の説明だけでなく、
いつもより濃い内容の話をしているか、
もしくは学生の就活状況のアドバイスまで
していると思うのです。
企業の人事担当者も、
ゆったりとした雰囲気の中だと
いつもより饒舌になってしまうのだと思います。
■なぜそうなるのか?
それはつまり、
「環境」「雰囲気」「空間」
の影響だと思うのです。
いつもと違う「船上クルーズという環境」で、
いつもと違う「ゆったりと落ち着いた雰囲気」で、
いつもと違う「非日常感の空間」であるからこそ、
「時間の感覚を忘れ」、
「話に夢中になり」、
「ついつい長引いてしまう」と思うのです。
ということは、
「どこで」という場所が与える影響力は
とても大きいということなのです。
場所が違えば受けとる印象も変わるし、
自分が与える印象も変わってくるのです。
改めて「場所」「環境」「空間」「雰囲気」の
影響力を感じたのでした。
これは他の日常生活においても通ずることだと思うのです。