この世の多くは、二極でできていると思う。
「善と悪」
「真と偽」
「裏と表」
「陰と陽」
「明と暗」
「優しさと厳しさ」
「余裕とプレッシャー」
どちらか一方の視点で見れば、
それが正しいものである。
ただ、もう一方からみれば
それは正しくないという
見方になる。
それぞれの立場からの視点には
それぞれの意見があり、
それは恐らく正しいものだと思う。
それ相応の理論と理屈でできていると思う。
だからどちらかを否定し、
一方のみを完全に肯定することは
できないと思う。
環境や心理状況によって
立場というものは変わってくるのだと思う。
■私はそれでいいのだと思います。
ある一時期は、一方の立場を支持し、
また別の時期では、反対の立場を支持する。
それは芯が揺らいでいるということや、
裏切り行為というものではなく、
「そういうもの」
なのだと思う。
今その人が求めているものが
そちら側の要件に当てはまる
ということだけなのだと思う。
■だから立場が変わる自分を
優柔不断やいけないことだと
否定しないでほしい。
今の自分の状況を受け入れよう。
その状況での今の自分で
最大限できることをすればいい。
その状況でのベストを享受すればいい。
そして自身の求めるものが変われば、
次のステージに進めばいい。
本当に
「そういうもの」
なんだと思う。
■だから、
「欲望」と「感謝」
においてもそういうものなのだと思う。
「欲望」に突き動かれ、
今無いものを追い続けるよりは、
今あるものに「感謝」し、
今ある幸福をしっかりと感じよう。
これはこれでとても大切なこと
を言っていると思う。
■ただ、一方で、感謝は
「停滞」
となることもある。
今あるものに満足してしまったら、
もっと良いもの、もっとよい状況を
創り出すという意欲が弱くなってしまうだろう。
そんな際に必要なのが、
「欲望」
である。
もっとお金を、もっと地位を、
もっとよくなりたい、もっともてたい、
そんな自らの欲望を満たすべく、
もっと努力し、
がむしゃらに進んでいくというのも
いいのではないだろうか。
だから、今、自分が必要なものを選択し、
必要な要素を取り入れていけばいい。
■その際に気を付けてほしいのが、
一方の立場を尊重するがゆえに、
もう一方の立場を貶めるような
発言をしないことだ。
完全に否定し、
けなすようなことはやめてほしい。
それは自身の今後を否定すること
にもつながるからである。
だからフラットな気持ちで、
どちらも尊重しているが、
今は一方の立場にいるんだよ
ということを分かっていてほしい。
そんな「中庸」ともいえる立場が
あってもいいと思うのです。
■どちらか一方を選ばなければならない、
YESかNOかの選択しかない、
というのはあまりに視野が狭いと思う。
そんな在り方を世に広めていきたい。
そう思える心構えを伝えていきたい。
コーチングとキャリアコンサルティングを学び、
対人支援を行う身として、
今、本気で提供したいものであり、
今、私が最も感じていることなのです。