529道 二者択一ではない選択をする勇気

2人の料理人がいます。

どちらの料理人もプロです。

それぞれが独自の料理観を持っています。
ある料理人はこういいます。

「素材のよさを活かすために、料理人は存在している。

そのため、素材がよければ、味付けは最小限でいい。

むしろ、よい素材を見極める目利きの力こそが、
料理人の真髄である。」

もう一人の料理人はこういいます。

「私は料理人としての最高のスキルとテクニックを持っている。

そのため、どんなに素材が悪かろうが、
顧客が満足して帰る料理を提供することができる。

プロの料理人としては、当然のことだ。」

さて、あなたはどちらの料理人の
料理を食べたいでしょうか?

ベストは最高の素材で
最高のスキルを持った料理人が作る料理

どちらかではなく、

「どちらも備えている料理人」

がミシュラン等のレストランにいる
シェフだと思います。

最高の料理人とは、
良い素材を見抜く目利きの良さがあり

さらにその素材のおいしさを存分に
引き出す調理法で調理するのです。

ただ、その料理は、それ相応の金額に
なります。

つまり、高くて美味しいということです。

けど、毎日を、
日常生活におけるすべての食事を

高価で上質な素材で
食べるのは無理があります。

せいぜい3食のうちの1食ぐらい
でしょうか。

何なら特別な食事は
週に1回でも満足かもしれません。

つまり、日常生活における大部分は、
素材の良しあしよりも

いかに調理法で美味しい食事を
つくっていくかということが大切なのでは
ないでしょうか?

二者択一ではない選択ができるということ

今回、私が

「どちらですか?」

という質問をしたため、
どちらか一方を選ばなくてはならない

と思って人が多いと思います。

実際、世の中の多くは、

「勝ち」か「負け」か

というどちらか一方しか得られない
という構造になっているように思います。

Win-Winという言葉が
だいぶ親しくなってきましたが

まだまだWin-Loseの関係が
多いように思います。

そんな中でも

「AかBかどちらかを選ぶ」

のではなく、

「AもBもどちらも手に入れる」

もしくは、

「AでもありBでもある」

という選択をしてもよい
ということを伝えたいのです。

なぜなら、

「自分の心が軽くなる」

からです。

一方を選ぶといことは、
もう一方を選ばないということです。

自分はそのように思っていなくても、
周りからはそのようにとらえるのです。

白黒はっきりつくので、
わかりやすい側面はありますが、

不本意な場合もあると思うのです。

だから、

「どちらでもある」

ということを素直に言える
心の状態でありたいと私は思うのです。

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