653道 「厳しさ」のなかにこそ「本当の優しさ」がつつまれている

厳しさの中に優しさがある

「やっぱりまだまだ私たち甘いんですね…」

という入社3年目の女性たち。

先日、とある人たちのお悩み相談にのっていました。

その子はこう言うのです。

「会社辞めようと思ってるんです。

けど円満に退社したいから、こういうストーリーで
上司に伝えようと思っているんです。

周りの人に相談したら

「いいんじゃない」

って言われるし、
これでいこうと思うんですけど
どう思います?」

そこで私は厳しく一言述べるのです。

「う~ん、甘いね!」

一刀両断しておきました。

本来ならば優しさの塊である私なのですが(笑)
今回は厳しくお伝えしました。

それもそもはず。

なぜなら、
周りに相談したという人たちが、

「会社の同期」、
「同じ年代の友人」、
「両親」と「恋人」

だけというのです。

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相談する人の属性は重要

もちろん、身近な人たちは
その本人のことをよく知っている
人たちなのは間違いないので、

そういった人たちに相談するのはふつうで、
駄目なわけではありません。

年齢が近いからこそ
共感できる部分もあれば、

率直な意見を話しやすい
ということもあるでしょう。

けど、今後のキャリアや
転職といった大きな決断について考えるならば、

身近すぎる人に相談するのは
ほどほどにしたほうがいいのです。

というのも、
身近で親しい人に相談しても

「あなたが本気でそう考えているなら
いいんじゃないかな」

という反応になりがちだからです。

年齢が近い友人や同僚は、

大体が同じ境遇にいるし、
同じレベル感で仕事をしているし、
似たような仕事観を持っているし
キャリアについてのとらえ方も
世代として同じ傾向だし、

厳しく言うならば

同じ思考レベルの人と話をしていても建設的な話にはならない

ものなのです。

つらいことや苦しいことのとらえ方も
同じような視点でみていて、

何を話していても愚痴や不満や
職場のムカつき話で終わってしまい、

プラスの方向にいく流れに
ならないものです。

そんな経験ないでしょうか?(笑)

大事な人だからこそ優しく応援したくなる

また、家族や恋人は大事な人だからこそ
本人の意思を尊重たくなるものです。

そのため、辞めたいといって相談したら

「お前がそう思うなら応援するよ」

と受け入れてやすいのです。

(結婚していたり、
子どもがいればまた別かもしれませんが)

けど、本当にその人のことを
大切に思い、気遣っているならば、

「どうしてやめたいのか」
「やめてどうするのか」
「なぜそう思うようになったのか」
「本当にそれでやっていけるのか」
「今後のキャリア形成に悪い影響はないのか」

などなど、
いろいろな角度から厳しく聞きただし、

またシビアな視点からも問いかけてあげることも
必要なのです。

いっけんすると厳しいと思えることを
言ってあげることも必要だと思うのです。

本当の優しさとは何なのか??

本当の意味での「優しさ」とは、

本人の意向をそのまま受け入れることではなく、

その意向がどういう影響を及ぼすかを
本人でさえ認識していない視点から

気づかせてあげることだと思うのです。

それこそが本当の優しさであり、
厳しさのなかにこそ優しさがあると思うのです。

ただ受け入れるだけの関わり方とは
本当の意味での優しさではないように思うのです。

だから特に若い人は、
年上の人に相談してほしいのです。

まだまだ経験値が少なく
物事をみる視点が狭いので

もっと視野を広く
考えるきっかけを得てほしいのです。

できるならば、
あまり近しすぎる存在でなく、
かつ信頼できる人が望ましいです。

そんな人こそが、
変なしがらみや周りの評価を気にせず

その人のことだけを思っての
アドバイスができるからです。

厳しくも優しくあるためには日ごろの信頼関係が大事

別に転職などといった
大きな決断の際だけではなく

日ごろからそういう習慣ができる
ことが一番よいと思うのです。

そしてそういう話ができるためには
日ごろの聞き方や関わり方といった

「信頼関係」が必要で、

この信頼関係なしには何も進みません。

だから上司の人も、部下の人も
日ごろから信頼できる関係を構築する関わり方

というものを心がけて生活して
ほしいものです。

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