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本を読むスピードが遅くとも本を読んだほうがいい理由
日頃あまり本を読まない方から
こんな話を聞くことがあります。
それが、
「本を読むスピードが遅いから
なかなか本を読めないんですよ」
というもの。
人によって
「本の読み方」
はいろいろあると思います。
・じっくりと熟読する
・目次から読みたい箇所だけ読む
・速読として斜め読みをする
・パラパラめくりながら読む
・大事な部分には線を引きながら読む
などなど。
本から何を得るのか、
というのは人それぞれなので、
本の読み方というもの
人それぞれであるべき
だと思います。
でも、多くの人は
小学校時代の
「本はしっかりと読むべき」
という熟読法を基本とする
教育を受けてきたためか、
「本は一冊丸々しっかりと読まなければならない」
と思い込んでしまっている
のではないかと思うのです。
それゆえに読むスピードが遅いため
一冊を最後まで読み切れないから、
本を読むのはあきらめている
(もしくは自分には合わないと思っている)
と思いこんでいる人が
多いように思うのです。
本を読む速さと頭に残る情報量は比例するのか?
ここで一つ疑問点がでてきます。
それが、本を読むとき、
「本を読む速さ」
と
「頭に残っている情報量」
との間には関係があるか否か
ということです。
「早くさらっと読む」
よりも、
「ゆっくりとじっくりと読む」
ほうが頭の中に情報が残りやすい
ような気もします。
でも、長い時間かけて読んでると
最後のほうには最初の内容を忘れて
しまっていないでしょうか?
それに、1週間もたてば本の内容なんで
ほとんど忘れているものですよね(笑)
なので私が思うに、
本を読むスピードと頭に残る情報量は
比例するものではないと思うのです。
読みながら考えるとスピードが遅くなる
そして、本を読むのが遅い人に
共通している点を挙げるとすれば、
読みながら考え込んでしまう
ということです。
これは悪いことではないのですが、
読みながら考えると
スピードが遅くなるのは事実です。
そしてよく聞く速読のコツとは、
頭で読みながら考えるのではなく、
パラパラめくって脳が必要情報を
拾うことにフォーカスすることで、
考えるという動作を省略することで
スピードを向上させているのです。
(そしてその方法で必要情報を
ちゃんと抽出できているのです)
なので、
「読む」と「考える」
のプロセスを分けて実行する
ことをおススメします。
読むと考えるを分けるからこそスピードがあがる
途中で考え込まず、
一気に読み切ります。
覚えることより、
読み切ることを優先するのです。
正直、すべての本がじっくりと
時間をかけて
「読む価値があるか否か」
はわかりませんよね?
実は予想していたものと違って
時間の無駄になる可能性もあるのです。
また、時間がたつとそもそも本を読もう
という気力も薄れてくるもの。
なので、すべて読み切った後に、
興味のある部分があれば
もう一度読み返せばいいのです。
(興味があるところには
印をつけておいたほうがよいでしょう。)
それが失敗しない本の読み方なのです。
読書の価値は知識だけでなく出会いにある
というのも、
私が思う読書の価値とは、
「情報をすべて吸収することではない」
のです。
・今まで考えもしなかったロジックを知ること
・専門家だからこその思考プロセスを知る
・視野を広げる
・結論は同じでも違う説明方法を学ぶ
・新たな知識との出会い
・イメージを膨らませる
・時代の流れをつかむ
・単なる気晴らし
などなど知識を得るためだけでは
ないのです。
多くの気づきを得るためには、
森の中で一本ずつの木を調べるよりも、
森全体を見渡しながら目星をつけ、
気になる木を詳しく調べた方が効率的です。
同じように一冊の本から
多くの気づきや閃きを多く得るためには、
全体を俯瞰してから
詳細を読み込んでいくほうが効率的なのです。
だからこそ私は、
「1冊の本をできるだけ速い速度で読み切る」
ことをおススメするのです。
特に本を読みたいけれど
本を読むスピードが遅いから諦めている、
という人にほど
「本を読むとはどういうことか」
という自身の読書についての概念を広げ壊し、
新たな出会いを楽しんでほしいのです。