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キャリアビジョンは「経験値」で積み上げていくのではなく「期待値」で自由に描いていく
100年生きる人生を迎え
これから先の長い人生をどう生きるのか、
ということは
これからの我々の課題になりつつあります。
65歳で定年を迎え
あとは余暇をゆったりと過ごす、
という今までの人生設計では
100歳も生きることを想定していませんでした。
定年後の35年を余暇だけで過ごす
ということは資金的にも精神的にも
耐えられないものになるのです。
そんな時に重要なのが、
「定年後にどう生きていくのか」
という自身のキャリアビジョンに
なると思うのです。
キャリアビジョンは人生を有意義に過ごすための指針である
・今までと同じく定年後はゆっくりする
・そのために必要な資金を定年までに貯めきる
・定年がない働き方を今から見つける
・ボランティアなど社会貢献活動に注力する
・幅広いネットワークを大事にする
・好きなことに没頭する
などなど
画一的な答えはなく、
すべては自身が思うがままのキャリアビジョンを
形成できるようになりつつあるのです。
では、今30代の人が
65歳になったときの自身のキャリアビジョンを
今から形成することができるのか?
と聞かれると
それは難しいと答えざるをえません。
時代が大きく変わりゆく中で
先を予測し、完全な対策を練ることは
難しいでしょう。
今時点で想像しうることが
本当にそうなるのかなんて誰にもわかりません。
より想像を超えるようなことが
起こるかもしれません。
でもこれは、
わからない将来に不安を抱き、
今は何もしなくていい
と言いたいわけではありません。
自分なりのキャリアビジョンを
思い描くことはとても大事で今からすべきことです。
その時の考え方について
ちょっとしたコツがあることをお伝えしたいのです。
それが
「経験値」をベースとするのか、
「期待値」をベースにするのかの
違いです。
経験値をベースとしたキャリアビジョン
これから先のキャリアビジョンを描くとき、
「経験値」
をベースとして
これから先の未来を描くやり方があります。
今まで生きてきた人生経験をベースに
この先を描いていくのです。
得意なことや獲得してきたスキルを軸に
これから先のビジョン作りを行うのです。
資格をとったり、
新たなスキル獲得することも
経験値を増やしていくということであり、
自分の武器をつくっていくことになります。
それらを
「どう活かしていくのか」
ということを主体に
これからのキャリアビジョンを描いていくやり方です。
期待値をベースとしたキャリアビジョン
一方で、
「期待値」
をベースとしたやり方もあります。
これは過去や経験値にこだわる必要がなく、
・これから先どのように生きていきたいか
・どんな自分でありたいか
・どうなれば後悔なく過ごせるか
ということを
自由に思い描いて、それを実現するために
努力していくものです。
この時に期待する対象は
「自分自身」
です。
自分のこれからの将来に期待するのです。
たとえ現状では可能性が
まったく感じられなくてもいいのです。
なぜならば実際に実現できるかどうかは
「今の自分」を基準に考えるのではなく、
「未来の自分」を基準に考えるのですから。
未来が予測できない以上、
今時点でのモノサシで図ることができなくて
当然なのです。
だから、「本当にできるかな??」
というような実現可能性について
考える必要なんてないのです。
そんな難しいことは
未来に自分に任せておけばいいのです(笑)
道を極めるためには自分への期待が必須となる
「期待」
というチカラは
人に大きな影響を与えるものです。
仕事でもプライベートでも
誰かに期待されると、それにこたえようと
頑張りたくなりませんか?
反対に、疑われ、不信感で見られることで
やる気を出すことができるでしょうか?
できませんよね。
期待をすれば
それが現実になってかえってくるものです。
今回はあえて、
「経験値」をベースとするか、
「期待値」をベースとするか、
の二つに分けて説明しましたが、
どちらにも共通することがあります。
それが
「自ら主体的に」
キャリア形成をしていく意思です。
誰かに言われたからやるのではなく、
すでにあるレールの上をただ歩くのではなく、
自らの意思で
「こうなりたい!」
を描き実現していく生き方をすることが
大事なのです。
主体的に、能動的に、情熱的に、
「道を切り開いていく強い想い」
こそがキャリアビジョンを描く際に
最も重要な要素であるのです。
身も蓋もないことを言ってしまえば、
キャリアビジョンの描き方も
やり方も進め方も極論は自由です。
フォーマットなんてありません。
好きにすればいいのです。
でもそれだと迷う人もいるだろう、
ということで参考例をお伝えしているだけです。
答えがない未来を充実させ、
100年生きる人生を最大限楽しめるよう、
お互い取り組んでいきましょう。