<63号 大切なことは外食産業で学んだ>

■自分は大学を卒業後、当時のワタミフードサービス㈱に
入社しました。

居酒屋の和民ですね。

食が好きというよりは、会社の社長や先輩の考え方に共感した、
人として成長したい、背中で語る人間になりたい、

そう思い入社したものでした。

そこで7年間店舗勤務をし、卒業し、今は
就職支援の仕事をしています。

大学内で行う合同企業説明会には、多くの飲食業界に関わる
企業が参加しています。

自社のクライエントにも飲食系の企業は多いです。

ただ、学生の人気は決して高くないです。

どちらかというと飲食系は不人気業界です。

飲食業界出身の自分としては、
確かに大変な業界ではあるけれども、学べるものはとても多い
と思うので、そんなに嫌がらなくても・・・と思うのです。

しかし、学生にとってみれば、
飲食店なんてアルバイトでも出来る仕事だし、
労働時間は長いし、昼夜逆転になる仕事でしょ?
と思ってしまうようなのです。

またアルバイトをしている学生に聞くと、
社員の人達がとても大変そうだから、社員にはなりたくない
という声もよく聞きます。

社会人として、大人として、
学生達やアルバイトの人達にそう思われてしまう、
そう思われても仕方がない姿を見せているのかと思うと
悲しく思いますね。

■ただ、先日行った学内セミナーにとある飲食店の企業が
参加していて、その人の姿を見ている際に改めて思ったことがあります。

その日はあまり多くの学生が来場しなかったので、
学校内で学生に声をかけることにしました。

我々スタッフは当然学生への声かけをするのですが、
その飲食の人事担当者も一緒に声かけをやってくれたのです。

決して自分達がお願いするわけでもなく、
自発的に行ってくれたのです。

そして歩く学生に次々と声をかけては誘導していくのです。

正直良い反応をする学生は少ないです。

無反応だったり、無視する学生もいました。

ただ気にすることなく学生に声をかけ続け、四年生ではないですが、
一年生と仲良くなってお店に招待していました。

そんな成果を出していました。

■その姿を見ていて思うのです。

それは、やはり飲食業界出身の人とは通ずるものがあるということ。

具体的に言うと、
「フットワークが軽い」

「人に声をかけるのに躊躇しない」

「初対面の人とも気軽に話せる」

「自ら成果を作り出そうとする」

「生産性で考える」

「空気を読む」

「総じて人に強い」

ということです。

自分も含め、
これら上記のスキルを持っていると思うのです。

■しかしこのスキルを能力として捉える人は少ないと思います。

はっきりとスキルといえるのか曖昧ですし、
その人の人間性や性格によるものと思われがちだと思うのです。

またこのようなスキルが必要であると認識することが
少ないと思います。

なぜならあまりにも当然すぎることだからです。

しかしこういったベーシックな土台の基礎をもつことは
何においても必要だと思うのです。

一方でどうやって身につけていくかがわかりにくいです。

「空気を読む」にはどういう訓練をすればいいのでしょうか?

ぱっと出てこないですよね?

■ただ、これらは身につけることができます。

特に飲食店で働くことで身につけることができます。

お客様の満足を考えながらテーブルや表情を見ていると
自然に身に付くものなのです。

これらは人と関わる上で必要不可欠なものであり、
このスキルがあれば他のどの分野にも応用可能なのです。

そんな素敵なスキルを学ぶことができるのが飲食業界なのです。

スポンサーリンク
second




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
second