本日もまた昨日に引き続き、
「言葉集め」からの派生した内容です。
「無用の用」
という言葉からの気づきです。
■「無用の用」
とは、
「役に立たないように見えるものでも、
かえって役に立つこともある。
この世に無用なものは存在しないという教え。」
出典:故事ことわざ辞典
「無用の用」からすると、
一見無駄に思えるようなことでも、
無駄なんてことはないのです。
そう思うと、
今取り組んでいる事に確信が持てなくても
頑張れる気がしますね。
■また、それに関連して、
本を読んでのご紹介。
タイトルは、
「アウトプットのスイッチ」
この本の作者は、
アートディレクター、水野学氏。
国内外の広告賞を多数受賞され、
NTTドコモ「iD」、「東京ミッドタウン」、
熊本県のキャラクター「くまモン」他、
数々のプロジェクトを手がけているのです。
その中でも、
水野氏と生物学者である福岡伸一氏との
対談を引用しながらご紹介したいと思います。
■福岡氏は、自然界の生き物について、
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まずはいろんな機能が手当たり次第、
ごちゃごちゃ作り出されたんですよね。
急場しのぎその時々で機能を組み合わせて使ってみて、
たまたま便利だったものが生き残って、現在に至った。
その時間がとてつもなく長いために、
試行錯誤の期間に失われてしまったものが
あまりにも多いのです。
結果だけ見ると、非常に合理的に、合目的的に
デザインされていたように見えますが、
それは今の時点から過去を振り返って、点と点を
つないでいるからそう見えるだけです。
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何かを目指して、それに向かっていくと、
それは結局チープなものにしかならないと
思うんですよね。
効率優先とか、最短解みたいに見えるけれども、
それは本当の解ではない。
「今からあの地点に行くためにどうしたらいいか」
というとき、人間が持つ想像力って
たいしたことないと思うんです。
むしろ、いろいろあれこれやっているうちに、
なんとなくいろんなことがつながってきたり、
思いもよらなかったところに関係性が生まれて、
だんだん、いろいろなことが出てくる。
だいぶ時間が経ったある時点から逆に見ると、
ああ、なるほどと、いろんなものがつながっていって、
それは非常におもしろいものだというふうになる。
だから、設計したんじゃなくて
発生してきたものが本当の解なのですが、
あとから見ると、あたかも
設計されているように見えるものというのが、
実はかっこいいと思うんですよね。
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■これもまさに
「無用の用」を表現した
秀逸な文章ですね。
普段自分がベストだと思っている方法は、
小さな枠の中のものであって、
所詮は自分の貧相な創造力の
のもの(笑)
そうであるならば、
自分の興味のあることは、
何事もトライしていいかな~
と思えるものです。
下手に自分の
「想像力」
つまり、
「自分の知識内にある事をもとにして
心に思いをえがく力」
だけを信じるのではなく、
「創造力」
つまり、
「現在存在しないものを新たにつくり出す力」
に磨きをかけていくために、
積極的に気になることに時間をかけていきたいと
思うのです。