自分探しより重要なこと。
それはお手本探しである!
昨日は5月度開催・人間力大學の定期講演会に
参加してきました。
今回の講師は白駒妃登美(しらこまひとみ)氏でした。
ちょっとプロフィールのご説明。
大学卒業後、大手航空会社の国際線乗務員として7年半勤務。
退社後、二児の母親となり、
さらに大病を経て、命を紡ぐことの大切さを実感し、
福岡県を拠点に結婚コンサルタントの活動を始める。
2012年、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に広く発信する
「株式会社ことほぎ」を設立、
全国各地で講演活動に取り組んでいる。
講演会では、「こんな歴史の先生に出会いたかった」
と涙する参加者が続出。
■話を聞いていて、私(神田)も
とても感銘を受けました。
色々な話があったのですが、
一番納得したのは、
「自分探し」より「お手本探し」
をするべではないか、ということです。
「自分は今、ここにいるのである。
本当の自分を求めて旅に出ても見つかるはずがない。
それならば、
憧れの人、見習いたいと思う人をお手本として、
窮地に陥った際は、
「○○さんならどうするだろうか?」
と考えてみよう。」
そのためにも「お手本探し」をしよう
というのです。
■私(神田)も一時期は、
自分探しをしていました。
もしかしたら今もかもしれません(笑)
ここにいる今の自分をないがしろにして、
どこかにいるかもしれないまだ見ぬ自分を探すのって
ツライものがあります。
そうではなく、
真似したい人、見習いたい人、近づきたい人を
見つけ、そこを目指して日々努力するほうが
どれだけ頑張れるでしょうか?
今を受け入れ、今を楽しみながらも未来を見据えることができるような気がします。
また、日本には、偉人と呼ばれる多くの人がいます。
本好きな私(神田)としては、
新たな読書の意義を見つけたものです。
■またこんな話もありました。
西洋的思考では、
自分の夢をいかに達成したかが目標達成指針として
考えられる。
ただ日本人的発想としては、
日本人の生き様として、
「大切な人のために全力を尽くす」
「今を受け入れご縁を大切にする」
「目の前の人に笑顔になって欲しい」
そんな心意気で生きていくことが望ましいのではないか
というのです。
それは
「夢を実現する」
という気持ちよりは、
「志を成し遂げる」
という表現が近いのです。
自らが掲げた夢を達成するのではなく、
想いを受け継いだ人が成し遂げてくれる大きな志
を持つほうがしっくりきませんか?
実は私(神田)はしっくりきます。
それは、
決して夢を疎かにするということではなく、
日本人的発想として夢を叶いやすくする思考だと
思うのです。
それが「志」なのです。
■言い方を変えれば、
「夢」を
「アメリカンドリーム」を言い表すならば、
「志」は
「ジャパニーズドリーム」と言えると思うのです。
自分が自分が~という我を強くもつのではなく、
「自我を薄くする」
「色々なものを手放す」
「謙虚になる」
ということが日本人の生まれ持った資質なのかもしれません。
日本人としての生き方なのかもしれません。
すべてを手放した時、人生は軽くなるのです。
■日本には「道」という文化がある。
武士道、茶道、華道、柔道、剣道などなど。
そして人それぞれにも道があります。
過去の人々は道を求めてきました。
この道は決してゴールがあるものではないです。
ただそれでも道を求め先人は
生き様を磨いてきたのです。
そんな先人が作ってきた日本です。
改めて
「日本人としての自分」
というのを感じる一時でした。