自分の感受性くらい、自分で育てなよ
とある人の推薦で、
詩集を読んでいます。
その中から一つ紹介したい詩があります。
■茨城のり子さんが書いた
『自分の感受性くらい』
という詩です。
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ぱさぱさに乾いてゆく心を
人のせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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■起こる様々な現象を
他人のせいにしたり、環境のせいにしてしまうことって
あると思います。
百歩譲って起こる事象ならまだしも、
自分自身の感情や感受性といったものは
せめて自分で守り育てていこう。
そんな当たり前のことを感じさせてくれる詩だったのです。
■詩はその人の感性を言葉にしたものです。
なので、
人それぞれ感じ方は違うと思います。
みなさんはどのように感じましたか?
それを言葉にしてみるとどんなことに気がつくでしょうか?
それこそがあなた自身の感受性なのです。