皆さんにとって、
「原点」
というと何を思い浮かべますか?
私にとっての「原点」とは、
新入社員で入社した会社での経験です。
そこでの経験、学びが今の自分を
形作ったといえます。
もちろん、それまでの人生すべて
意味があるものだと思っています。
それらが最初にまとまったのが、
新卒で入社した会社なのです。
■その会社は当時のワタミという会社です。
居酒屋の店舗勤務を7年間やっていました。
今はもう退社し、別の仕事をしています。
ただ、この度久しぶりに別の会社ではありますが、
飲食店でヘルプ勤務をすることがありました。
そこで感じたことが自分にとって
「原点回帰」
だったのです。
今日はそれをお伝えしたいと思います。
■飲食店での仕事というのは、
すべての商売の基本であると思うのです。
お客様にサービスを提供し、
その対価としてお代金をいただく。
それが食べ物という人の生存に関わるもので、
なおかつ目の前で直接やり取りが行われるのです。
ダイレクトにお客様の反応がわかります。
飲み物が遅ければ、直接指摘をいただきます。
料理が美味しければ、その場で褒めてもらえます。
初めての来店でも、
こちらの関わり方でいくらでも仲良くなれます。
今、この場でのアクションで、
お客様との関わり方はいかようにでもなり、
それが今日の売り上げになるのです。
■たった2,3時間の滞在時間で
我々はお客様と取引をしているのです。
料理と飲み物を注文いただき、提供する。
その繰り返しの中で満足してもらうのです。
■その空間は、見方によってはシビアです。
現実としてそんなことはないですが、
満足しなければお代金をいただけないということが
あってもおかしくはないのです。
それが直接目の前でやり取りできるというのは
とてもシビアで、かつ緊張感のあるものです。
もちろん、快適な空間を提供するために
従業員が緊張しているなんてことはあってはならないので、
実際に緊張している必要はありません。
ただ、本来の気概としては
緊張感で満ちているべきなのです。
■今、私がメインでしている就職支援の仕事は、
BtoBの仕事なのでお客様から直接お代金をいただくことは
ありません。
そしてお客様のお代金も自分自身のお金ではなく、
会社のお金です。
支払いも一カ月先です。
だからこそ飲食店に比べ、直に感謝をもらう
ということがありません。
また仕事で感動するということが
しにくいように思います。
だからこそ久しぶりの飲食店勤務は
とても学ぶものがありました。
改めて商売というものを考え、
お客様の満足について考え、
仕事のやりがいを考えたのです。
■大学を卒業し、新卒として
飲食店に勤務すると決めたあの日の
自分の決断は正しかったと思います。
あの日の決断があり、
7年間の経験があったからこそ
今の自分があります。
「いつも笑顔で、元気よし」
「どんな時でも周囲の状況に目を配る」
「相手の表情の変化を見逃さない」
「空気をよみ、空気をつくる」
「自分の関わり方で人間関係を良くすることができる」
そんな自分になれたと思っています。
■自分の原点に立ち戻る。
そうすると新たな発見や改めての気づきが
ありました。
みなさんにとっての「原点」とは何でしょうか?
今振り返ると何を感じますか?
是非とも一度考えてみてはどうでしょうか?