幸田露伴が書いた努力論の中にこんな話があります。
二種類の努力を忘れるな
努力というものは、よく見れば二種類ある。
一つは「直接の努力」。
もう一つは「間接の努力」だ。直接の努力というのは、さしあたっての当面の努力で、
目の前のことに全力を尽くすことだ。間接の努力というのは、将来に向けて準備を行う努力、
基礎となる努力だ。たとえば、基礎となるデッサンを勉強せず、
ただ自己流に絵を描いているのでは、いくら一日中食事もせず必死に描いていたからといって
傑作は生まれないだろう。二種類の努力があることを忘れてはいけない。
努力論-幸田露伴-
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目の前のこと、将来のこと両方に取り組む思考
大前提として、
目の前のことに全力で取り組むことは必要です。
でもそれだけでは足りないというのです。
将来を見据えた思考と行動が必要なのです。
ともすると、我々は
今を精一杯生きることに必死になってしまいます。
それはそれで重要で大切なことなのですが、
その先にある将来のことにも準備するため
土台となる基礎は築いておかなければならないのです。
当たり前のことかもしれないですが、
改めて考えると
「できていないことだが、必要なこと」
だと思うのです。