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世界的人気キャラクターが「無表情」でも受け入れられる理由
先日友人と話をしている際に、
「世界的に人気キャラクターである
キティちゃんは無表情なんだよ」
という話題があがりました。
そこから考えていくと、
リラックマやLINEスタンプのブラウンなど
多くの人に人気なキャラクターは
無表情であることに気がつきました。
キティちゃん、リラックマ、ブラウンに共通するもの
これらの3キャラクターには、
「無表情」
という共通する項目があります。
いずれもシンプルな描画で、
それほど大きくない瞳と、
笑っていない口元。
文字だけで判断すると
そっけない印象かもしれませんが、
これがキャラクターとなると
かわいらしさが生まれるのです。
とすると、大多数の人から
受け入れられるキャラクターの条件は
「無表情」
なのかもしれません。
実際、製作者側の意図としても
「無表情であるということは、
受け取り手の感情を自由に投射できる」
ための偶像となっている
ということなのです。
悲しい気持ちの時に
キティちゃんを見たら、
悲しい表情に見えるかも
しれません。
楽しい気持ちの時であ
笑っているように見えるかもしれません。
受け取り手の気分と状況によって、
解釈が変わる余地がある顔というのが
「無表情」ということであり、
キャラクターとして普遍性を持ち
あらゆる人に受け入れられる鍵なのです。
表情が強要される人間関係は幸せなのだろうか?
日常生活において
人と会話している際に
「無表情であること」
はタブーであるように
思われています。
無表情であることは相手に
「この人、自分に興味ないのかな?」
「話聞いていないよね・・・?」
という思いを抱かせ
この先の人間関係に支障をきたす
ことにもつながりません。
つまり、
「無表情は人間関係的にNG」
という共通認識が多数の人の間にある
(ありますよね?)
ということは
少なからず誰しも、どんな時も、
「表情豊かであるべき」
ということを
「強要されている」
ということでもあると思うのです。
もちろん笑顔と無表情だと
笑顔のほうが周りには受け入れられやすい
はずです。
でも我々は人間です。
気分がのらないときもあれば、
疲れているときもあるもの。
そんな時に笑顔であることは
ツラいことだし、
悲しい気分のときに
相手が笑顔すぎるのを見るのも
ツラく感じるもの。
なので、
「何も言わず表情も変えず、
ただじっとそばにいてくれること」
「そばにいて、
ただじっと見守ってくれること」
「自分が悲しいときは
悲しい気持ちでいてくれるこ」
そんなあり方こそが
求められるのだと思うのです。
「人間らしさ」は人それぞれ。正解はなくてよい。
人間の感情においては、
「この場合はこうすればいい」
という画一的な方法はありません。
同じ悲しいでも
状況によって度合や表情も違うもの。
だからこそトラブルになるし
すれ違いも起こるし、
喜びも大きくなるもの。
表情の在り方は大切ですね。
キャラクターから改めて学ぶのでした。