1266道 我々の人生は「F1カー」ではなく「大型客船」である

人生とは大型客船の如くゆっくりじっくり進んでいくもの

一昔前は、日本における
会社においての評価方法は、

「年功序列」

でありました。

勤務年数に応じて
昇給や評価が決定していくものです。

ただ、近年はそれに代わり、

「成果主義」

というものが導入されはじめています。

成果主義とは、

昇進や昇給の基準を
仕事の成果、成績によって評価するシステム
です。

それにより、
年齢に関係なく、個々人の頑張りで
評価することができるようになり、

若者のモチベーション増進に
つながっている部分もあります。

スポンサーリンク
second




Contents

成果主義の弊害

個人的にも、年功序列よりは
成果主義のほうが納得しやすいです。

でも、成果主義の考え方が広まるにつれ
とある弊害も生じていると思うのです。

それが、

「成果に対する考え方」

です。

・より早く成果を出したい
・過程よりも結果がすべてである
・自分が第一である

と考えると、

「即物的な考え方」
「個人主義的な考え方」

が前提となるのです。

「それの何が弊害なのか?」

と不思議に思う人もいるかもしれません。

その理由が本日の主題でもある、

「F1カー」と「大型客船」

の違いであるのです。

結論だけ先に言っておくと、

「結果の出るまでの時間」

の捉え方の違いです。

人生とは即結果がでるのか?時間をかけてゆっくりとでるのか?

「F1カー」とは、

カーレースで使う専門の車で、
通常の市販の車より猛スピードがでるものです。

より早い速度を出すために
特化された車であるため、

ちょっとハンドルをきれば即方向が変わり、
その方向に向かって高速で進むことができます。

自分の意思や意図が

「即反映」

されるために、

求める結果がすぐに出ます。

一方で、大型客船は、

F1カーのようなスピードはません。

方向を変えるにも時間がかかります。

行き先を変えようと思い、
舵をいっぱいに切ったとしても、

1秒、5秒、10秒という単位では、
方向が変わったようには感じられないでしょう。

でも、舵をしっかり切ってさえいれば、
進む方向はゆっくり確実に変わっていきます。

つまり、
自分の意思や意図が反映されるまでに

「時間がかかる」

ということです。

我々の人生は、

「F1カー」の如く、
即結果がでるものでしょうか?

それとも、

「大型客船」の如く、
結果がでるまでに時間がかかるものでしょうか?

・・・・はい、その通りです。

「大型客船」です。

「こんな人生にしたい」
「こんな人間になりたい」

と思ったとしても、
すぐに希望通りにいくわけではありません。

結果を出すには、

・勉強する時間も必要だし
・スキルアップする必要もあるし
・人間関係を円滑にする必要もあるし、

事前準備が必須です。

どうしても時間が必要なのです。

誰とどのように過ごしたいかも重要である

1日だけの努力でも見える景色は変わりません。

1週間でも1ヶ月でも変化を実感できないでしょう。

半年、1年と続けていくことで
気がついたときには違う風景である場所に到着しているのです。

そしてふと気がつけば、

さっきまでとは90度違う方向に向かって船は進み、
そしてやがては目的地へと到着できるのです。

我々の人生においては、
成果がでるには時間がかかるため、

そういう意味で
人生は大型客船と同じなのです。

時間がかかるからといって
大型客船が悪いわけではありません。

船はゆっくり、ゆったりと進むため、
周りの景色をじっくりと見ることができます。

友人・知人と
のんびりおしゃべりもできるでしょう。

好きなこともいい具合にできるもの。

仕事も、趣味も、いい按配でできるはずなのです。

でも、現実としては、

「仕事中心になりがち」

ですよね。

仕事で成果を出して早く認められるために
必死になりますよね。

それが、

「人生は大型客船であるにも関わらず、
F1カーのように捉えてしまっていること」

による弊害であるのです。

本来は、時間がかかるものなのに、
短期間で得ようとするのです。

弊害もでますよね。

時代に応じて変わるもの。変えるべきではないもの

時代に応じて

「手段を」

変化変容させていくのはよいのですが、

「原理原則」

という根本のものは
時代が変われど変わらないもの。

求めているものが

「手段」なのか「原理原則」なのか、

しっかりと見極め
過ごしていくことが大切なのです。

スポンサーリンク
second




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
second