何か新しい事を始める時って
ありますよね。
特に仕事において、現状では出来ていないことを
改善するために新たなルールや取り組みを決めるだったり
することありますよね。
それってすぐに定着するものでしょうか?
なかなか定着しないと思うのです。
「今の業務で手一杯である」
「必要なのはわかるけど、実際には出来ない」
「またいつもの改善が始まった・・・
どうせ長続きしないのに・・・」
「無理無理、出来ないよ、やらないよ」
それぞれ個人が思うことはあるでしょう。
しかし会社の場合、戦略として取り入れられた場合
やらざるを得ないのです。
その際にいかにして仕組みにしていくのかが、
ラインマネージャーの役割だと思います。
■一番効果がないのが、
「やろうと発表すること」
そして後は各自に任せるということ。
具体的方法は示さず、大まかな趣旨だけ伝えるにとどまる。
指示を受けた人達が自主的に考え、行動できる集団なら
よいですが、もし指示待ち型の人ならば行動に移せないのです。
「言って終わり」
「お願いしたら後はやって」
は一番効果がないのです。
そういう人に限って成果の確認というものもやらず
指示すれば終わりと思っているような気がします。
■次によくあるのが、
発表し、具体的方法まで指示することです。
これは実際にどう行動していくのかが明確になっているだけ
実行しやすいと思います。
実際のところ、時間的には実行することは可能だと思います。
ただ現場の人間としては、どんなに必要なことであっても
「負荷」に感じるのです。
今までも一生懸命仕事をしている中で、
プラスアルファの仕事をが増えた際に、手放しで喜べる人は
少ないと思うのです。
誰だって多少は「面倒だな」と思うはずです。
仕事だから与えられたことをやらなければならない、
そう思って実行できる人はいいサラリーマンです。
いやいやながらも上司のチェックが入るので
やる人は、普通のサラリーマンです。
やっている形を装いながらも
裏では悪態をつき周りに負の影響を与えていく人は、
イケてないサラリーマンです。
どの層のサラリーマンが多いのでしょうね?
■もちろんトップダウンで仕事をすることも必要です。
トップダウンがあるからこそ、その会社は方向性を持ち、
成長してきているからです。
しかし人数が増えるにつれ、社長の意思だけでは
動きが鈍くなってくるものです。
そのために必要なのは社員の自主性。
いかに社員が自ら考え行動していくかが重要になるのです。
■そのため、ベストな方法は、
「優先順位を明確にし、不要な仕事を削除すること」
なのです。
今まで出来ていない環境で、新たな事を始めようとしても
出来ないのは当然なのです。
どんなに重要で大切な仕事であっても、
時間、労力、余裕がなければできないのです。
気合いだけでは出来ないし、
やるための具体的プランを提示しても、
現実的にそぐわなければ意味がないのです。
現場の人間が受け入れられる状況を作り出すことが
求められるのです。
そのために必要なことは、
「やるべきことと、
やらなくてもよいことを明確にすること」
仕事の棚卸を行うことで、明確な仕事の分量を算出し、
優先順位を付け直すのです。
新たな事を始めるなら、不要な事をやめるべきです。
不要な事なんてない、と思われるかもしれません。
しかしそれは当時の必要なことで、
今の環境なら不要なことかもしれません。
今一度じっくり考えてみる必要があると思います。
■何かを始める際に必要なのは、
「仕組み」より
「取捨選択」
が重要だと思うのです。
そのためにも優先順位を再考すること。
やるべき事とやらなくてもよい事をはっきりさせること。
新しい事を始めても中々上手くいかない人は、
まずはここから考えてみてはどうでしょうか?