521道 気づかぬうちに、「やりっぱなし」の仕事になっていませんか?

先日、就職活動中の学生向けの
合同企業説明会を開催しました。

そこで、学生の話を聞きながら、

「なるほど・・・考えていなかった」

ということがあったので
お伝えしたいと思います。

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仕事のやり方・あり方も変化していくものである

合同企業説明会とは、
企業の人事担当者がブースを構え、

就職活動中の学生が気になる企業の
ブースを周り、会社の話を聞くという

就活イベントです。

この時期になると、
マイナビが主催する合同企業説明会の
ポスター等をよく見かけるのでは
ないでしょうか?

通常こうした合同企業説明会は、

「企業と学生が出会う場」

を提供することが目的となっています。

なので、
多くの企業が集まり、
多くの学生が集まり、

採用したい企業と、
就職したい学生との出会いの場と

なっているのです。

こうした形式のイベントが
もう何年と続いています。

これはとても価値のあるものだと思います。

なぜなら
お互いのニーズがマッチしているからです。

企業側は母集団を形成するために
多くの学生に会いたいし、

学生側は企業のことを知らないので
一度に何社もの情報を得ることができ
自身の視野を広げることもできます。

そこから就職や採用につながれば
お互いがハッピーになれることでしょう。

そんな

「出会いの場」

を提供しているのが
我々の仕事なのだ、

というように考えていました。

学生のひと言で、自分の枠に気がついた

けど、先日とある学生がこう言ったのです。

「たくさんの会社の話を聞けるのはありがたいけど、

たくさん聞いたからといってその情報を
どのように活かしたらいいかわからないし、

聞いただけで終わっちゃうんですよね」

この話を聞いたとき、
私はとてもショックを受けました。

全然、学生のことを考えていなかった
ということに気がついたのです。

こうしたイベントを開催する際に
一番大切なのは、

「企業の満足度」です。

なぜなら企業が費用を払っていて、
参加する学生は無料です。

なので、一番のお客様は企業になるので
いかに企業に満足してもらえるかが
大切になります。

企業の満足度とは、
学生の数と質です。

より多くの学生に出会い、
母集団を形成したいと思っています。

なので、学生をいかに集めるか
ということにイベントの主催者は
目がいきがちになります。

そして、
多くの企業を訪問させるために
スタンプラリ-式にして

一定数以上の企業を訪問したら
QUOカードをプレゼントしたり、

友達と一緒に来たら
さらに商品券プレゼント

といった施策で
学生の集客に注力するのです。

では、参加する学生には
どんな価値を提供しようとしているのか?

もちろん、様々な企業を集めるというとは
情報収集の簡略化という点からすると
大きな価値なのですが、

本当に学生のためを思っての
フォローというかサポートというものは
ないのではないでしょうか?

少なくとも、
私個人的には欠けていた部分でした。

要は、

「場を提供するから
後は自分たちで頑張ってね~」

というスタンスだったのです。

提供しっぱなし、やりっぱなしで
その後のフォローがなかったのです。

やりっぱなしNG!顧客のためのアフターフォロー

イベントだけでなく、
仕事をする多くの人に共通すること
だと思いますが、

契約を結んだら終わり、
サービスを提供したら終わり、
商品を売ったら終わり

ということは
ほとんどないと思います。

契約締結は、お互いの信頼関係が成立した段階であって、
本番はこれからのはずです。

アフターフォローがない
サービスには顧客は満足しません。

それはリピートにつながらない
ということです。

商売において
リピートが発生しないことほど
勿体ないことはありませんよね。

業界の常識・会社の通例を鵜呑みにするな!

これは、手を抜いてアフターフォローしない
ということではなく、

今提供しているサービスが
当然であり、それがすべてであると

自分で思い込んでいる可能性がある
ということなのです。

それは
「業界の常識」だったり、
「今までの会社のやり方」だったり、
「上司からの指示」だったりと

それが当たり前で、それでいいと
勝手に枠を作ってしまっているかもしれません。

もしかしたら、顧客ですら、
それでよい、それが当然だ、
と思っているかもしれません。

「もっと顧客のためにできることがある」

そんな意識でもって仕事をしていれば
新たな発見があり、更なる付加価値の向上に
つながっていきます。

そして顧客でさえ気がついていない
潜在的な課題にフォーカスし、

それを解決するサービスを提案していくのが
プロとしての仕事であるのです。

学生にコーチングされたのかな(笑)?

今回は、私自身が業界の枠にとらわれていた
ということに気づかされました。

なので、次回以降、
イベントのアフターフォローセミナーというものを
実施していこうかと考えています。

合同企業説明会で、学生はそもそも
興味のない企業のブースには座りません。
(これももったいないんですよ)

また、聞いたとしても

「私は興味ないから~」

といってそれで終わって、
家に帰って寝て忘れる学生は多いと思います。

ただ、

「なぜ興味がなかったのか?」
「新たな発見はなかったか?」
「比較してみての気づきはなかったか?」
「改めて自分の仕事軸についてどう思うのか?」

といった質問をなげかけると
何かしらの気づきがあったりするのです。

そんな発見や気づきや成長の種を
お渡ししようと思っています。

そこまでして初めて
私自身が価値ある仕事をしていると
思えるのです。

まさに今のメイン業であるコーチング的手法
を取り入れての学生就職支援なのです。

自分の可能性を広げるきっかけとなる
ありがたい気づきでした。

学生に感謝ですね。

人の振り見て我が振り直せ

みなさんも、
今の仕事のやり方は、
顧客に対して最大限の価値を提供できていますか?

今までのやり方にとらわれ、
思考停止していませんか?

業界の慣習で
実施を諦めていませんか?

何かの気づきがあれば幸いです。

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ミチテラス流キャリアデザイン論とは、

コーチング/キャリアコンサルティングなどの
個別対人支援やセミナー/ワークショップで
キャリア形成を支援している筆者である
神田道雄(かんだみちお)が、

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日々の体験談や学んだ事、キャリア理論
を元にした考え方を通じて
「何かを変えたいという気持ちをカタチにする」
きっかけを提供する
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